ドラゴンから発売されている
やったー!あのバ火力駆逐が手に入るぞ!と喜んで購入して大後悔。 ちゃんと調べなかった自分が悪いのだが これは完全な新規金型ではなくて既存製品のISU-122/ISU-152コンパチキットの車体に 新規のBL-10砲を追加した製品だった。 既存製品に新規パーツの追加…これ自体はなにも問題はない。 問題なのは車体が14年前の製品そのままだったこと。 これはつまりあの悪夢をまた繰り返さねばならぬのかという事に他ならないのだ。
悪夢1:アパーム!プラ板持ってこい! 写真を見ていただければ理解できると思うが戦闘室下面がスカスカなのである。 完成すればあまり見えないところではあるが地面すれすれから覗き込めば そこには何もない暗い空間が広がっているのである。 もはや履いてない疑惑とかそんな生易しいもんじゃない。 幸いにも戦闘室が直線で構成されているのでプラ板を切り出してフタをすればいいのだが まぁめんどくさいよね。 14年前にも指摘されていたが当時はそれでも発売された事の喜びが大きく 今ほどユーザーフレンドリーでもなかったのでそれ程の問題でもなかった。 だが多くの模型会社が様々なアイデアで勝負している昨今、これちょっとひどくね?と思うのである。 うんまぁちゃんと下調べをしないで勝手に完全新規だと思い込んだ自分も悪いんだけどね。
悪夢2:絶対領域の美学 車体が14年前と同じ…という事は、フェンダーと履帯が接触しかねないほど隙間がないことを意味する。 車体下部の高さが足りないらしいのだが、これを修正しようとすると割と大変なので 正直ここはもうそのままで行くしかない。 フェンダーと履帯の隙間が醸し出すなんともエロチックな雰囲気が存在しないこの悲しみ、ご理解していただけるだろうか。
じゃぁ新規のBL-10はどうかというと、まぁ別に可もなく不可もなく。 オーソドックスな左右貼り合わせ式で、贅沢いえばここは金属砲身に…とまでは言わないが一発成形してほしかったところ。 マズルブレーキは4パーツで再現されていて及第点。 防盾と合わせてISU-122-1用も付属しているがこのキットを買った人なら不要パーツだよね。
悪夢3:神の不在証明 と、ここまで書いててふとホビー○ーチをみていたら商品説明にこんな一文が付いていた。 「●また、対空用12.7mm重機関銃DShKもモデル化。取り付けて仕上げることも可能です。」
…付いてないんですけお…。 …ボクのキットには付属してないんですけお?! 組説にも載ってないし!ししし!? でも箱の3DCGには描かれてるし!!11!1!
…もういい知らない見なかったことにする。
履いてない付いてないでちょっとだけ手間がかかったり落胆したりするおとぼけキットだけど 下調べさえちゃんとして、理解したうえで購入するには良いキットだと思う。 せめてどっかから金属砲身だしてくれないかなぁ…。