ブロンコからフラックワーゲンIVc型8.8cm高射自走砲の名前で2種発売。 装甲板は開閉選択式でFlak37はドラゴン製。
部品点数約550個! 分かりやすく言うとMG サザビー VerKaに匹敵する部品数! くそぅ!ロッカーに入らねぇ!糞隠蔽だコレ! コイツを繁忙期に組み立てるだとぅ!?
人気のない休日出勤を狙ってちょっと触ろうと思ったら、組説を自宅に忘れて不愉快なサザエさん状態の私。 とりあえず切り離しても問題なさそうな大き目のパーツと、しばらくは使わないパーツとに分ける。 作業場周辺には画面左側にある小箱を、右側のビニール類はロッカーに隠して隠蔽率を上げる。 各装甲板は成型色のせいもあるが透けるほど薄いし、触れるだけで折れそうなパーツが山ほどある。 さてどうなる事やら…
※編集の手間を省くため、今回から画像の縦横サイズを変えています。
※1/14現在、転輪とサスの組み立てを開始しました。 ※1/20現在、撮影用のデジカメが壊れました。 ※1/22現在、デジカメ購入したものの操作が難解です
みなさんこんにちわはー。
さて、昨年予告しておりましたように2017年第一弾としまして 装甲自走砲4号C型、通称「箱」最終砲装備型を製作していきたいと思います。 職場で。
と、言いつつも、ちょっと気になる情報が入ってきたので この場を借りてご報告させていただきます。
以前から告知のあったアミュージングホビー製のコンカラー Mk.1が発売されました。 昨年色々苦労してドラゴン製コンカラーを作った身としては気になるところで ちょっとアミュージング製のデキ具合を調べてみました。 といっても、購入はせず公表されているCAD画面と組説を見ての判断なので悪しからず。
こちらがその画像なんですが、全体の形状は置いておくとして…
1:四苦八苦してこしらえた給油口が再現されています 2:排莢口も開閉選択式ですが再現されていて、内部のモールドもあります 3:機銃周りは仰俯角制御装置こそ無いものの、マガジンとラックが別々に再現されています。 また、苦労した測距儀カバーと後部カバーも別パーツ化されてます 4:防塵カバー止めがエッチングで再現。 5:改造しようか悩んだライトガードもエッチングで再現。
…等々、書いてて段々やるせなくなっちゃう位に色々と再現されています。 複製までした給油口なんて、3パーツも使って再現してるんですよ…。 キューポラのペリスコープガードもちゃんと分割されてて…これは…。
唯一気になる点は防塵カバーが付いていなくて、装甲モデルそのままである事。 履帯は組立式だがハメコミ可動式なのか接着固定式なのか不明な事。 この2点ぐらい。 大した問題じゃ無いですね。ドラゴン・コンカラーに比べれば。
いいじゃん、みんなコレ買おうよ。 僕はドラゴンのを作るからさぁ(ふてくされ気味に)。
…!
コレも買って、良いとこ取りのニコイチにすれば…!!!????
やらねーよ!(涙
はい、深呼吸。
では、装甲自走砲4号C型の組み立てに入りましょう! まず組説に従って車体下部と足回りから。
転輪とサスアームは4パーツ構成になっています。 転輪内部にキャップを仕込み、アームの軸と接着する事で転輪を転がせる事が出来ます。 ラジコン化したりブンドドする人には良いかもしれませんが 色々と面倒くさいので転輪に直で接着してしまいます。
転輪の受け軸側に結構なバリがあるのでナイフで削いでおきましょう。
あれ?転輪が傾いてる…。 外側に来るほうの転輪すべてがこのように水平になってない…なぜだ。 写真では分かりにくいかもしれませんが、目視でわかる程度にはナナメってます。 ノギスを当ててみたのですが、回転できないくらいに水平が出ていません(右側に隙間ができる)。 んんんーーーー?
全部接着したあとで気が付いたので原因は分かりません。 とりあえず接着剤が完全硬化する前に修正しましたが これから組む人は注意してください。
サスアームですが、妙なパーティングラインがあります。 アームの中央を通っているラインは、恐らく鋳造跡だと思うので消しませんが それと垂直に走るラインは不要なのでヤスリがけをします。 ただし、完成後にアームは全く見えないのでやらなくても良さそうです。 まぁ厳密には後ろから見た時に左右1本だけ見えるんですが。
トーションバー機能も再現されていますが、完成後は上部車体で見えなくなります。 アーム自体が細くて脆そうなので気になる人は接着固定したほうが良いかも。 塗装も考えて転輪は仮止め状態です。 なお、このあと不注意で作業台からカメラを落っことして壊してしまいました…。 代わりのカメラを借りての撮影ですが、不慣れな事もあり今までとは雰囲気が違いますがご了承ください。
さて、ここで一旦、車体上部の組み立てに入ります。 今回の目標はWoTでも成し得なかった全装甲板の開閉可動化です。 実現難易度はちょっと分かんないけど、どの状態も魅力的ですからね。
で、車体下部の細かい作業をやってしまうと、上部の工作がやり辛くなるので まずは可動化が出来るか否かを検証するために車体そのものを組んでみたいと思います。
車体正面です。 3パーツ構成ですが、非常に繊細でシビアなので仮組をしてそれぞれの位置をしっかり出しましょう。 またパーツ自体が薄く成型されているため、キットの保管状態によっては歪んでいる可能性があります。 お湯などで歪みを直したほうが良いのですが、職場でそれは出来なかった…出来なかったのだ…。
まず溶接跡1ですが、正面の逆台形のパーツが大きいのか、モールド再現されている溶接跡が左右にはみ出してしまいます。 仕方ないのではみ出したところは削ぎ落して、伸ばしランナーで再現します。 溶接跡2はランナーから切り出すゲートがあるので処理をしなければなりませんが 繊細なモールドなので丁寧に処理しましょう。 うっかりヤスリがけをしてしまうと消えてしまいそうな感じです。
正面装甲を車体上部に接着。 こんだけ歪んでました…。 このあと強度確保のため瞬着で強引に接着しました。
ライトコードがモールドされていますが、銅線などに置換する予定なので削り取ります。 モールドが太いのでナイフ等でケガいてやるのも良いかもしれませんね。 右上の溶接跡は2つ前の工程で切り飛ばしたヤツです。
コードを削って溶接跡を追加した状態です。 車体上面の溶接跡は写真で見ても良く分からないので推測です。 多分ここにあるだろうという考えで追加しました。 ただ、後で気が付いたのですが、溶接モールドをあまり盛り上げすぎると側面装甲板と干渉するのでご注意を。
その内側になりますが、謎の逆凹モールドがあります。 あまりにも立体感が無く、撮影の為にスミ入れしています。 成型上の都合か?とも思ったのですが、組説にも書かれているので…なんだコレ? 下側の凹んだところには別の部品が来るガイドになっているのですが、はてさて…。 削り取ってしまいたい衝動を抑えて次の工程へ。
後部グリル周辺ですが、何かの留め具がモールドされています。 パーツを切り出す時に、間違って一緒に切らないように注意しましょう、
車体中央のデッキにはアクセスパネル開閉用の取っ手がモールドされています。 ちょっと彫りが浅く、ダルい印象を受けるので面倒ですが彫りなおしてモールドを浮き立たせます。 その数…えーと…14個ほど。 めどい…まじめどい…。 めどいついでにパネルラインも彫りなおしておくと良いでしょう。
模型を組んだ事がないとしちゃんもいると思うので、簡単に説明だけしておきますと 樹脂成型は金型から取り外す都合上、直角に部品を成型する事が出来ません。 なのでテーパーをかけてなるべく「直角に見えるように」設計します。 ただそうすると根本の部分が鈍角になり、造形にメリハリが無くなってしまいます。 更に塗装をすることで根元に塗料が集まり、余計にダルくなってしまいます。 そこを「掘る」事で別部品感を出して、模型的な造形の面白さを引き立たせて 且つ、スミ入れもしっかり入る事で影が表現しやすくなるんですね。
という訳で計14個、頑張って彫りましょう! 影の付き方でその効果も分かりますね。
細かいパーツは一切着けていませんが、車体は一応ここでストップしておきます。 次はいよいよ側面装甲板です。
まず装甲板自体ですが、押し出しピン後が4個あるのでパテで埋めます。 ↑訂正:間違いです。ここにもう一枚装甲板を貼るのでピン跡は見えなくなります。 上面にはL字フックが繊細にモールドされていますが…うーん、どうしよう…後で作り直すかぁ…。 このフックに荷物やらを引っ掛けるみたいなので…うーん。 固定棒受け(適当に命名)は装甲板を展開した時に倒れすぎないように車体と繋いでおく為の棒の受けです。 装甲板可動化をするならここにも細工しないといけませんね。
さて、展開式装甲板を装備する車両は複数あります。 実例を見てみましょう。
対空車両のメーベルワーゲンですが、大き目のヒンジによって可動するようになっていますね。
自走砲としてWoTにも実装されているグリレ17ですが、これも大き目のヒンジで構成されています。 では「箱」はどうなっているかと言うと…
内側に何かがあるのは何となく見えるけど、外側には何も無いようです。 四角いのは何かに使う角材で、これはチェーンで装甲板に括り付けてありますが ヒンジらしきものは見当たりません。 ではキットではどうなっているのかというと…
何か…受けらしき出っ張りが3つ付いているだけですね…。 しかも装甲板に埋もれてしまうから、これだと受けに軸を通す事が出来ない…?
教授!!これはいったい!?
ドイツは脅威の技術力「第五の力」を持ってこの車両を作り上げていた!! ヒンジと言う開閉装置を使わなくてはならない状況で彼らが採った方法とは…!!???!
みなさんこんにちわはー。 ついにタコムから「アメリカ重戦車 T29E1」が発売され、我が家にも届きました。 モールドもカッチリしていていい感じです。 この箱ほったらかしてT29作りたい。
さて、前回は側面装甲板がどのように車体と接続されているか…でしたね。 簡単に言ってしまうと 側面装甲板内部を一本の軸が前から後ろまで貫通している …んじゃないかなぁ、と。 要は装甲板自体が蝶番のようになっている、と。 推測ですが。
鮮明な写真が無いので分かりませんが、模型のディティールからしてこの装甲板は1枚板では無さそうです。 薄い2枚の板の内部に骨を通して構成しているのではないかと思います。 前回の装甲板内側の写真に、無数にーーーーーというモールドがあるのがお判り頂けますでしょうか。 恐らくこの下に骨組みが走っており、空間装甲のようなものになっている…と考えました。 なので、内部に長い軸を通すことも可能だし、受けの部分辺りから軸を潜り込ませる事も出来るのでしょう。 なぜそんな面倒な事になっているかは分かりませんが…。
という訳で、今回は側面装甲板に軸を通したいと思います。
と言っても、装甲板の全長が15cm位あるのでピンバイスで穴を開ける事が出来ません。 前後2か所だけなら開口できますが、大きい部品なので中2つのとこにも軸を通して強度を確保したい…。 さて、どうしよう…。
色々悩んだのですが、装甲板の底面に細工をするのが確実そうです。 まず底面にPカッターで溝を掘ります。 真鍮線が通る程度まで掘り込んだら、蓋をして内部空間を作ります。 ね?簡単でしょ?………泣きたい…
自分で言っておきながら半信半疑のまま作業に入ります。 底面をマジックで黒く塗りつぶし、左右の厚みに気を付けて掘ります。 実際は定規を当てて刃を動かしますが、それでも不安定です。 ズレないように左右の厚みに気を付けて慎重に行いましょう。
取りあえず溝を掘って、試しに0.4mmの真鍮線を1本通してみたところです。 それほど難しくはありませんでした。
次に、適当なエッチングの板を、これまた適当な幅にカットして、慎重に瞬着で固定します。 これで内部に空間が出来たハズです。
恐る恐る真鍮線を差し込んだところ、詰まることなく前後に貫通しました。
確認のためサーフェイサーを吹きました。 蓋がされて内部を真鍮線が貫通している様子が確認できると思います。 ひとまず装甲板の加工は良い感じになりましたのでこの後ヤスリがけをして形を整えました。 ※白い粉状のモノはパテ代わりに使った瞬着の跡です。
次は受けの穴開けを…と思ったら、受けと軸穴が一致しない…だと!?
どうにもならないので、適当なエッチングを折り曲げて受けを作り、瞬着で固定。 エッチングの厚みの分だけ外側に出るのでちょうど良さそうな予感…。
期待を込めて真鍮線を差し込んだところ車体と装甲板を無事に接続できました。 しかし、前側の車体と装甲板の間に結構な隙間ががががが! 本来ここはピッタリと隙間無くくっついています…。 あああぁぁぁ…。
やや下にズラすため、受けをより薄く削ります。 さらに接着強度を高めるため金具を作り変えて再接着。 結局3回位作り直しましたが、隙間が完全になくなることは無かった…。 ただ、車体上部が薄いため歪み、もしかすると下部と完全に接着してからじゃないと隙間埋めは出来ないかもしれない…。 度重なるリトライで気力が萎えたので希望的観測のまま次の工程に。
次に中央2か所の受けをいじります。 受けそのものが小さいので切り飛ばしてエッチングで作り変えます。 マーカーで黒く塗った所を削り、のりしろを作ります。 ここは少し凹ったようにモールドされています。 成型上の都合かと思いましたが、前後2か所には無いのでモールドと判断してそのままに。
ぶっちゃけ受けの写真を撮り忘れたので図で示しますが、こっちは至ってシンプルに曲げ加工しました。 接着面積(赤いとこ)が増えてより強度が増したと思います。 これで装甲板と車体の軸加工が終わりました。
車体と装甲板を合わせて真鍮線の軸を通します。 とりあえず無事貫通し、開閉可動が可能となりました。 行き当たりハッタリの割に上手く行ったのではないでしょうか。 強度もまぁ、申し分ないかな…。
これで装甲板の開閉は可能だということが判明しましたので 次回は反対側と後ろの加工になります。 記事ではサラっと書いていますが、結構な数のトライ&エラーを繰り返していますので挑戦する時は作業は慎重に行いましょう。
今回デジカメを購入したこともあり、参考にならない特にオチもないムービーを撮ってみました。 宜しければご覧くださいませ。 なお、諸事情により小声・緊張と不安・早口等が感じられると思いますがそこはお察し頂ければ幸いです。
さて、前回に引き続き装甲板の加工です。 左右の装甲板はやることが一緒なので、今回は後ろの装甲板を。
と言っても、やることはさほど変わりません。 2枚のパーツを貼り合わせて軸の通る溝を掘り、蓋をします。 蓋はプラ板でも強度的に十分そうですね。 また、内側に何かの板がモールドされています。 恐らく展開時に取り外して足場にするような部品だと思いますが やはり彫りが浅いのでスジ彫りでモールドを引き立たせておきましょう。
上部には装甲板を展開した際に位置を決める引っ掛け棒用の突起がありますが 繊細で壊れやすく、接着面積が少ないのでもし破損すると修正が大変です。 ハイ、気が付かぬうちに3か所壊しました…(来週直します)。
実車写真がないのでアレですが、装甲板の合わせ目を消しておきます。 ただ、内側に目視し難いわずかな段差があり、うっかり削ってしまわないように注意が必要です。 ハイ、気が付かぬうちに削っていました…(ちっくしょう…直せねぇ…)。
左側の受けですが、キットのモールドを切り飛ばして穴を開け、適当なエッチングを曲げて作ります。 ただし位置が際キワなので車体側の干渉する部分をあらかじめ削っておきます。 車体同士を接着するときに多めに瞬着を流し込む予定です。
反対側の受けも同様です。 モールドを切り飛ばして四角穴を開け、下面から凡字型に曲げたエッチングを差し込みます。 衝撃で取れてしまわないように楔を打ち込んで瞬着でガチガチに固めます。
中央2か所も同様に加工して、計4か所の受けをエッチングで作り直しました。
真鍮線の軸を通して、可動するか確認します。 経験とパーツ構成のおかげで左右の装甲板に比べて遥かに作業しやすく感じました。
各装甲板を接続すると、見慣れた箱の姿が現れました。 後端の装甲板同士の合いも問題なく可動もスムーズです。 WoTでも成し得なかった真の姿が今ここに! (※↑このフレーズあと3回くらい使う予定です)
…ああなんかもうやり切った感が…
いえいえ、作業はまだまだ続きます。 優等で言えばまだ84.3%と言ったところでしょうか。 次は中間形態にするための引っ掛け棒とその可動を実現しないとなりません。 この棒を何とかしないと装甲板を可動化させた意味が殆ど無くなってしまうので大変です。
という訳で、装甲板関係はもうちょっと続きます。
折角なのでまた動画を撮ってみました。 宜しければご覧くださいませませ。
さて、相変わらず装甲板関係です。 今回は収納・半開・展開状態を決めるための引っ掛け棒を作ります。
装甲板には三角の受けが生えております。 ここに二股に分かれた棒の端を差し込むのですが、 接着するにも可動にするにも面積が少なすぎて色々危険です。 また棒自体も華奢で折れてしまいそう…。 このまま可動軸を仕込むことは出来そうではあるのですが 今後の組み立てや塗装の際に破損させてしまいそうなので、対策します。 ※手前に置いてある真鍮棒は0.3mmのもの
まず棒を金属製に置換します。 適当な太さの真鍮線をアレコレして棒を、コの字に曲げた真鍮板で受けを作りハンダで接着します。 接着は多少歪んでいますが、最終的にはヤスリで削って強引に整えます。
次に装甲板から生えている三角受けを切り取り、溝を彫ります。 写真を撮り忘れましたが、適当なエッチングを三角にカットして穴を開けた物を この溝に差し込んで接着します。
車体には各形態用のストッパーが3個あり、とりあえず展開した状態が水平になるか 真鍮線を差し込んで確認します。
水平・垂直が確認できたら、いよいよ棒を装甲板に固定します。 やり方は幾つかあるかと思いますが、左右にナットに見立てたパーツを接着して、真鍮線の軸が抜け落ちないようにします。
同様に、後ろの引っ掛け棒も水平を確認して固定します。 因みに装甲板が閉じた状態だと引っ掛ける場所はありません。
左右の引っ掛け棒が接続できました。 これで強度もアップし、各形態が再現できます。
そしてこれがWoTでも成し得なかった中間形態です!!! ※↑このフレーズ、あと2回位使います
さて、装甲板関係はいい加減飽きたので一旦置いといて、車体関連を進めます。
車体上部中央に、下からハメ込むように砲の回転軸土台を接着しますが、 接着面積が狭く、(まぁ、無いとは思いますが)もし仮に完成後に外れてしまうと面倒なので プラ板で補強して接着強度を上げる加工をしておきます。 また、上部と下部には空間があり、もしかすると砲の重みでたわむかもしれないので スペーサー(☆)を丁度良い位置に咬ませてたわみ防止をします。
引き続き車体関係を進めていきます。 といっても今回は連載史上最もつまらない記事になりそうです。 地味すぎて…もうね。
台座はどの角度でも接着できますが、一か所謎のでっぱりがあります。 組説を見る限りでは正面にはそれが描かれてないので、 この出っ張りは恐らく後ろ側に来るんじゃないかな…。
車体後部の吸気口カバーは開閉選択式です。 ヒンジが小さすぎるので可動化は諦めて、接着せずに完成後両形態を選べるようにしました。 ただ、付属のエッチングにはこの部分のメッシュが無いので 閉状態にしたほうが手間はかからないかもしれませんね。
最初の方で「謎の逆凹モールド」として紹介した部分ですが 後部にも同じようなモールドが別部品でありました。 結構クッキリハッキリしたモールドだったのでそれに合わせるようにプラ板で修正。 厚み的にはエッチング板のほうが良かったかも。
上面に自分で勝手に追加した溶接跡を削り取って、角を直角にカットして新たに追加します。 上面だと左右の装甲板を閉じた時に干渉するのと、このほうが正しいのかもしれないという憶測です。
ドライバーズハッチはそのままではキツ過ぎて嵌りませんでした。 ヤスリで調整しましたが、写真でも隙間が見えないくらいにピッチリです。 これもヒンジが小さすぎて可動化は断念無念。 テコの原理で「接着せずに開いた状態には出来ない」ので、手間なら閉めてしまったほうが良いでしょう。
トラベリングロックはパッケージ写真だと、前方に倒したときは宙に浮いたようになっていますが キットでは全面装甲板にべったりになってしまいます。 実車画像を見ると…なにか突っ張り棒のようなものが見える…? 何だコレ? (↑今気が付いた)
判明しました。ちゃんと組説に載ってました(←バカ この棒は突っ張り棒ではなく、チェーン構造のロック部分を操作する為のハンドルです。 写真では重力で下を向いているようですね。 この部品はとても小さく加工は困難です。 ロック状態か非ロック状態かを選択しないとなりません。 判断は未来の自分に託すとして先に進みましょう。 ただトラベリングロック自体がどうして宙に浮いているのかはまだ分かっていません。
ピンセットで摘まんでいる貼視孔には透明のペリスコープが付きますが、塗装を考慮して完成後に組み付ける予定です。 なので見栄えを考慮して(考慮する必要は無いんですがね)接着剤を少しだけ付けて仮止めしておきます。 装甲カバーは開閉選択式です。
機動輪ですがそのまま接着すると僅かに隙間が出来てぐらぐらします。 軸の根本が少し高くなっているようなので削ります。 接着すれば見えなくなる位置なので適当でいいでしょう。 え?なんでここでいきなり機動輪かって? 他に手を付けられそうな簡単な部品が無かったからだよ!
今回も中途半端ですが、ここまでです。 細かいパーツが沢山あってあまり進んでないようにも見えますが、実際殆ど進んでません。 破損事故を防ぐためにエッチングが必要な個所は後回しにしていますが あと2回くらいは車体工作に必要そうです。 気長にお待ちくださいませ。
さて、相変わらず車体関係を進めていきますが、ちょっと公私含め色々と混乱してきたので 整理がてらに今回は車体前部を固めてしまおうと思います。 当初は全体の大まかな部品を組んでから細かいのを…と思っていたのですが あっちこっち飛び火してややこしいのでまずは前部から。
右フロントフェンダー上に装備されるOVM(車外装備品)の一つ、ジャッキです。 エッチング3パーツ(計6パーツ)で固定具を作ります。 自分の場合は塗装しやすくするためOVMは車体には接着しません。 なので固定具だけフェンダーに接着しようと思ったのですが エッチングの寸法がピッタリすぎてあとからジャッキを載せることが出来なさそうなので 固定具はジャッキに直接接着します。 Pa7のパーツはクランク状に2段階曲げるように指示されていて「こんなん出来るかー!」とブチ切れますが 折り目がちゃんと入っているので大丈夫です。 固定用の蝶ネジも別部品でありますが、良いピンセットを使わないと容赦無く吹っ飛びます。 ええ、はい…。 早速無くしました…。 ※このあとスタッフが一生懸命探しました。
このキットに付属しているジャッキなんですが、 ベースを上下させるシャフトに刃がモールドされています。 今までベースが伸縮するキットは幾つかありましたが 刃が再現されているものは無いor珍しいのではないでしょうか。 ブロンコのコダワリポインツです。 まぁ、フェンダーにジャッキを接着した時点で意味は無くなるんですがね。
ジャッキ台です。 ジャッキ台は複数の木材を金具でまとめて箱状にしてあるものです。 キットでは箱状のパーツに補強金具を巻いて、フェンダーに固定する金具(?)を接着します。 ただこの固定金具Pa18、Pa21、Pa22はとても小さく組説とエッチング部品で形が若干違うようです。 なのでそれっぽくなんとか強引に接着しましたがちゃんと組まれているかは自信ありません。 だって小さすぎて肉眼でもカメラでも視認できないんですもん…。。 またジャッキ台の表面がツルツルなのでナイフで木目を彫りました。
完成したOVMを載せた右フロントフェンダーです。 ジャッキ固定具の蝶ネジは結局無くしたこともあって社外品のエッチングに置換しました。 その際固定具側に穴を開ける必要がありますが、厚みが統一されて良い感じです。 ジャッキとジャッキ台はフェンダーに接着していません。 唯一バールのようなものはSAN値がピンチになりそうなので接着しました。
因みにこのキット、本当に細かくて無くしたり折れてしまいそうな部品が多いです。 既にいくつかの部品が破損している事をこの場を借りてお知らせしておきます。
左フロントフェンダーです。 こちらにはボッシュライトとシャックルと工具2つが装備されます。 写真を撮り忘れましたがライトは真鍮線で軸を通します。 そのままでも十分ではありますが、塗装前後に不注意でほぼ確実に折る過去の経験から 事故を防ぐ意味で補強をしました。 ライト後部にある止め金具はエッチングで用意されていますが、小さすぎるので真鍮線に変えました。 また最初の方で削ったライトコードを銅線で再現します。
シャックルは固定具をエッチング4個と蝶ネジで作りますが これもジャッキ同様にシャックルに直接接着したほうが収まりが良いようです。 シャックルの向きは組説が間違っていて、位置決め用のダボがあるのでそれに従いましょう。 蝶ネジは社外品に交換しました。
※印の所に手斧が装備されるのですが、この写真には写っていませんね…。 ええ…ハイ…。 …紛失しました…mjd…。 一生懸命探したんですが出てこないので…他のキットから流用するかぁ…。
全くの余談になりますが、私のいる作業部屋俯瞰図です。 不意の侵入者に対応する時、作業中のキットは自分の左側に即座にリポジさせ 自分の身体を遮蔽物として侵入者の視界外に避難、隠蔽効果を高めます。 ただあまりにも素早い動作でそれを行うので 場合によっては接着してない部品が遠心力で吹っ飛ぶことが稀に良くあるんですね…。 今回もそんな調子で手斧を無くしてしまったようで…。 ぐあぁぁぁぁ~~~~プラモの神様が湧いて出てきてくれねーかなぁーーー!!1!!????
「あなたが無くしたのはこの金の斧ですか?それとも樹脂の斧ですか?」 「タミヤの斧です」
車体前部の牽引具です。 紛失防止のチェーンとハンドルがエッチングで再現されています。 チェーンの車体側への固定位置ですが、組説でも実車写真でもハッキリとは確認できません。 他の車両だとコの字部に接続されていたりもするようですが ホビーボス(トライスター)の4号シリーズの箱絵を参考に、台座の内側に接着しました。 他キットから剥ぎ取ったボルト(黒いパーツ)も接着します。
これで車体前部の工作は終了です。 前述のとおり、OVMは塗装後に接着をします。 ライトの根本に真鍮線の軸がちょっと見えますがお判り頂けるだろうか…。 あんまり長いとフェンダーを貫通してしまうのでご注意を。
今週の気まぐれトピック:1 ウクライナのACEというメーカーから不格好な鉛筆削りFV4005が発売されます。 スケールは1/72、エッチングとワイヤー、ベルト式履帯が付属します。 ワイヤーがささくれ立ってるように見えるんですが気のせいですかそうですか。 自分は1/35が専門なので購入予定はありませんが どなたかが購入してレビューして頂けると嬉しいなっと。
今週の気まぐれトピック:2 。 WoTスレやガルパンスレ、戦車スレで見た事あるとしちゃんもいるかと思いますが、 アメリカ T-31試作装甲工兵戦車・デモリションタンク(リボルバー式弾装のロケット砲搭載) ソビエト T-34-3試作多砲身戦車(76mm砲の他に45mm砲を2門搭載) が同じくウクライナのユニモデルから1/72スケールで発売されます。 どうなってんだウクライナ スキマ狙いとは言え、やる気ありすぎだろ…大丈夫か…? T-31はWoTでも実装されたら面白そうですね。
今回は車体後部を攻めてみましょう。
以前にも紹介しましたが後部両サイドのインテーク(?)には金網がありません。 実車がどうなのかは不明ですが、神経質なドイツ人の事ですから そのまま剥き出しというのは考え辛い…。 移動・射撃・整備時にも足場に成り得る箇所ですし、実車に金網はあるんじゃないかな。 いや、金網が無いからカバーがあるんじゃないのか…? でもやっぱり格子がそのまま剥き出しなのも気持ち悪いので 個人的な趣味で金網を追加します。
とりあえず手元にあったジャンクパーツ(虎2用?)の金網をキットに当ててみます。 サイズが若干大きいな…。
格子に合うようにナイフで切ります。 カバーに開閉装置があるので、閉めた際に干渉しない位置を切ります。 枠の部分もインテークに合わせて切り、接着します。
そのまま切りっぱなしではドイツ人らしくないので干渉位置も枠で囲みます。 うーん、どうだろう? 金網が無ければ無いで不自然だし、あればあったで小窓が不自然だし…うーn。 うん、やっぱり金網は無いほうが正解かもな! でも剥がすのも勿体ないからこのまま行くね!
後部のインテークにはちゃんとエッチングが付属していますが 若干サイズが大きいようです。 シビアに位置決めをすればハミ出しは殆ど無くなるかもしれませんが 自分は面倒なので外側をキットに合わせて、内側にはみ出させました。 内側の枠がやや太めなので細くカットしたほうが良かったかも。
後部に紛失防止用のチェーンがキレイにモールドされています。 しかし悲しいかな、車体にべったりと貼り付いており、 ここだけ反重力が作用しています。 流石のドイツ軍も当時の技術では反重力装置は開発できなかったので せっかくですがここはモールドを削り取って、付属のエッチングに交換します。
すぐ下にも紛失防止用チェーンが付属していますが とにかく接着面積が小さいので破損には注意しましょう。 エッチングは予めU字型になっていますが、ちょっと触るだけで歪んでしまうので 重力による垂れ下がり具合は塗装完了後に改めてしたほうが良いですね。
左フェンダーに装備された管制筒はライトコードまで部品化されていますが どういう訳か筒の基部が見当たりません。 組説ではさも一体成型されているかのように描かれており、 記載忘れの可能性もありますが、それらしい部品は見当たりません。 仕方ないので適当なエッチングで基部をでっち上げます。 これもしかしてコの字型ガードに直接接着するのか…? いやそんな訳無いよな…?
排気管は排気口もえぐられておりますが、ちょっと浅いのでピンバイスで深堀りしましょう。 繋ぎ目のモールドがありますので、パーティングライン処理は丁寧に。 …ハイ、一か所ごっそりと削ってしまいました…。 修復できねぇ…。
後部の履帯調節器には見慣れないガードがあります。 スライド金型で見事に抜いてありますが パーティングラインが深めに出てしまっているので消しましょう。
履帯調節器のL字型のバーはエッチングが用意されていますが取り付け方が分かり辛いです。 また、取り付け方も一般的ではありませんが、恐らくこれはガードがあるためでしょう。 あまり見慣れないので、不具合覚悟で4号戦車系列と同じ位置に接着しました。 ガードが邪魔して機能不十分そうですが…。
右後部のOVMです。 車体に固定具を接着しても上にずらして隙間からするりと外せるので塗装は個別にできます。
後部の全体像です。 カバーと工具、クランクは非接着としました。 まぁ大体塗装前後の段階で何かが紛失してたり破損してたりするんですがね…。
後部装甲板には取っ手が複数装備されています。 パーツが細かったりすでに破損していたりするので、真鍮線に置換しました。 装甲板自体に厚みがあるので穴あけの深さはそれほど神経質にならずに済みます。
表裏に補強材?がモールドされていますが、やはり彫りが浅いので軽く強調しておきます。 どうもこの製品は全体的にモールドのメリハリが弱い感じですね。
側面装甲板を貼り合わせるのですが、梁が若干長いのでそのままだと隙間が出来ます。 ヤスリで微調整する必要がありますが、それほど難しくはありません。 また、丁寧に合わせれば合わせ目は目立たなくなります。 ただ合わせ目の処理がやり難い所があるので、そこはプラペーパーの細切りで対処しました。
以前にも紹介しましたが、上部にはフックがキレイにモールドされています。 ただ、ここにはヘルメットのベルトを引っ掛けてぶら下げたりするので、 実際そう出来るように真鍮線に置換しました。 精度にバラつきがありますが…。
小銃設置スペースには固定具を2個1セットで接着します。 銃床側と先端部で固定具の角度が違いますが モールドが浅くてピッタリ決まるわけではないので丁寧に角度を調整しましょう。 とは言え、先端部の固定具は緩いので多少ズレていても大丈夫っちゃぁ大丈夫です。 見栄え重視でいいかな。
先端固定具はエッチングが用意されていますが、ハンドルが小さいです。 小さく細いためカッチリと曲げて接着するのがとても難しい難物です。 固定具もエッチングにあらかじめ付いている折れ線に従って曲げると 装甲板にある接着位置より広くコの字が出来てしまいます (もう面倒くさいのでそのままの広がりで接着しましたが)。
小銃は固定具を接着しても、スライドさせて外す事が出来るので 各部の塗装を終えた後に装備する事にします。 ハンドルはうまい事コの字にはならず、まるで輪っかの様になってしまいましたが 修正できる技術的精度がないので、不本意ですがこのままにしておきます。 何より接着面積の少なさからくる破損の方がコワイ…。
側面装甲板後部に付く閉・中間形態用の三角引っ掛け棒です。 装甲板の可動化に伴って、この棒も可動させる必要があります。 パーツが細く柔らかいうえ、基部も小さいので慎重に作業しましょう。
とは言え、やる事は他と同じで、真鍮線の軸が通るように基部と棒に穴を開けて 軸を差し込んだら適当なボルトのパーツで蓋をするだけです。
これで中間形態もバッチリ決まるようになりました。 引っ掛け用の切り欠きが小さいのでちょっとした衝撃で外れてしまいますが スケール的には仕方がない事でしょう。
展開した状態です。 よっしゃこれで開閉は完璧だ!
…
…って思うじゃん?
姉さん、事件です
先ほど可動化させた中間用引っ掛け棒に満足しつつ 「この三角の引っ掛け棒は、装甲板を展開した時に内側外側どっちに倒すのか」考えるじゃん? 内側に倒すと足場の邪魔になるかな?じゃぁ外側に倒すんだろうな…とか ニヤニヤしながら妄想するじゃん?(←1番楽しい時間 気になって実車写真を確認するじゃん?
荒い写真で分かりにくいんですけど、実際はべったりと寝かせるように内側に倒してありますね。 なるほどなるほど…。 作業中に足を引っ掛けちゃいそうだなー。
で、ふとキットに目を向けると…
あれ?…浮いてる…だと!? な! ん! で! だ ーーーっ!!1!!!1!!l!ii!!?????
ちょっと軽く混乱しながら、基部を比較したんですよ。 装甲板の角度に若干の誤差はあるんでしょうけど どうやら基部自体が実車では内側に倒れ込んだように取り付けられていて、 キットではほぼ垂直にモールドされている…ようです。 このため内側に倒そうとすると装甲板と軸の距離が足らなくて引っ掛け棒が装甲板のフチに干渉する、と。
やってくれたなブロンコ! とうとう馬脚を露わしやがった!!! …ブロンコなだけに
うん、ちょっと落ち着こうか私…。
キットですが、左が穴を開けただけで未装着の棒、右が穴開けと軸を仕込んだ状態の棒です。 分かり辛いですが左側、装甲板に寝かせようとすると棒(赤)と基部の軸穴の位置がズレますね。 基部がもっと「への字」になってないと実車のようにはならない…と。
装甲板を可動化させなければ、このまま三角引っ掛け棒を接着しても殆ど気にならないでしょう。 しかし可動化させようとすると、この小さい基部の中心点をわずかにズラす加工が必要になります。 それだけならばまだ良いのですが、負荷がかかる部分なので強度も必要になります。 強度と可動の両立…。 んんんーーー…どうしたものか…。
しかも問題はそれだけではなかった…。
姉さん、また事件です
おわかりいただけるだろうか… 後部の三角引っ掛け棒に合わせると、なんと前部の引っ掛け棒がストッパー位置にまで来ないのだ! 後ろに合わせれば前が合わず、前に合わせれば後ろが合わず…。
一体このキットに何が起こっているのか、我々は調査を開始した! 次回、追って報告する!! (単に今週中に解決できなかっただけです)
今週の気まぐれトピック: 「M103A2 重戦車 ファイティングモンスター w/200L ミリタリードラム缶セット」が、プラッツ/ドラゴンから発売になります。
え?なんで? なんであの悪名高きブラックラベルシリーズとドラム缶のセットなの? 在庫整理? ドラム缶が本体でM103A2がオマケ? …などなど、M103を製作したことがある私には疑問符だらけの新製品です。 ドラム缶はラウペン製で、出来は良いです。 上下の蓋以外は一体成型されているので軽くヤスるだけで繋ぎ目消しの手間はかかりません。 問題はM103A2の方で、商品売るってレベルじゃねーぞと言いたくなる出来です。 A2は多少改善されているようですが、基本はそのままなので…うーn。 ドラム缶付けても購買欲は上がらねーんじゃないかなって。 そのドラム缶の塗装見本もやっつけ具合ハンパねーし…。 もちろん私は買いませんよ? だってもうM103A2は押し入れに積んでありますから。
さて、前回は後部の三角引っ掛け棒が完全に倒れ込まない問題と 前部のストッパーの位置が違う問題が発生しましたね。 順に解決していきましょう。
まず三角引っ掛け棒の基部自体が小さく脆いため、延長と補強をする必要があります。 プラだと塗装後のウォッシングやらなんやらで簡単に破損してしまうので エッチング板を使う事にしました。 ジャンクパーツの中からすでに穴が開けてあるエッチングを探します。 それを適当なサイズに切り分けて、基部に接着します。 加工跡が見えにくいように内側に接着しましたが、この場合だと三角引っ掛け棒の加工も必要になりますので注意して下さい。
肉付けをするようにプラ材を接着します。 強度確保のため瞬着を使い、そのままパテ代わりにしてエッチングごと整形します。 穴位置がズレてないか真鍮線を通して確認します。
写真撮り忘れましたが、エッチングを内側に接着したのでそのままでは幅が足りず三角引っ掛け棒をセット出来ません。 なので三角引っ掛け棒の基部をヤスリで削って調整します。 真鍮線を通した後、軸穴を隠すようにボルトを接着。 一応これで三角引っ掛け棒を完全に倒すことが出来るようになりました。 …これ、反対側もやんなくちゃいけないんですよね…。 めんどくせえ!
ついでに後部装甲板に引っ掛ける為の突起を金属製に置換します。 丸いエッチングと真鍮線をハンダで接着して釘のような部品を作りました。 軸はやや太めですが、これにより強度が確保されて安全に変形できます。 ※実は写真撮影中に三脚が傾いてカメラが模型を直撃・破壊(と悲鳴)、泣く泣く作らざるを得なかったというね…
続いて前部のストッパーの位置変更です。 元のストッパー位置がやや内側寄りに対して、変更後はほぼ等間隔になります。 車体と一体成型されているストッパーをナイフで削ぎ取り、 強度確保のため真鍮線を通して再接着しました。
これでようやく閉・中間形態の引っ掛け棒が機能するようになりました。 こうなる事が分かっていれば最初のうちにやっておいたほうが良かったな…。 実際前回組んだ小銃用固定具とか何個か破損したし…ししし。
後部装甲板に付く何かの金具が側面装甲板と干渉しうるギリギリのクリアランスだったので 接着位置をわずかに内側に移動させました。 そのままでも大丈夫っちゃぁ大丈夫なんですが、塗装剥がれがコワイので…。
装甲板側面に付く謎の箱。 片方は穴が開いてて…なんだこれ?
取付部用?のチェーンがエッチングパーツで用意されていますが お気づきでしょうか皆さん…。 これをそのまま使ってしまうと、装甲板を倒したときに反重力が作用してしまうので なんとかしなければなりません。
因みにこのチェーン、キットでは取付部に両端が接続されていてぶら下がっている状態ですが WoTのCGモデルだと角材を巻くようになっています。 また角材と装甲板には隙間があり、角材が取り外せるかのように見えますね。
実車写真を確認したところ、重力に任せて垂れているのが確認できますね。 ほんとこの角材とチェーン…なにものなんだ…。
模型店で極小チェーン(税込1058円)を買ってきました。 もしかしたらもっと小さい物があるかもしれませんが、とりあえずこれで。 7cm位しか使わないんですけどね!
付属のエッチングをガイドにして適当な長さにチェーンを切ります。 その両端を、なんかの電線コードから取り出した線を括ります。 どうも固定部の中央と後ろ側に接続されているようなので キットに穴を開けて電線を差し込んで接着します。 チェーンが小さく捻じれやすいので注意します。
これで重力に逆らうことのない自然なチェーンが再現出来ました。 やや大きいかも知れませんが、まぁ良しとしましょう。 塗装の時に神経を使いそうですね…。
最初の頃に懸念していた装甲板と車体の隙間が解消されなかったので プラ板で隙間を埋める事にしました。 側面装甲板の下側に細切りにしたプラ板を接着し、整形します。 ただここには元々段差があるのでちょっと面倒でした。
車体内部四隅に装備されているハンドルです。 もしかしてコレ、装甲板を開閉させる装置か? ここにハンドルを接着するのですが繊細で折れてしまいそうなので、塗装直前に接着する事にしました。 また軸部はツルペタで寂しかったので、適当なボルトを貼ってそれらしくしました。
いよいよ履帯の組み立てです。 連結可動式で、メリハリもあって割と出来の良い履帯なのですが 成型不良が酷すぎて、使えない履帯が24個ありました。 ここが欠けているとピンが機能しなくなり履帯同士が接続できなくなります。 ましてや24個使えないとなると、実際数が足りなくなります。
写真撮り忘れましたが、成型不良はマスタークラブ方式で解決します。 面倒ですが全ての不良履帯にピンバイスで穴を開けて貫通、 真鍮線を通して両サイドのピンを接着する事で可動式にしました。 また、組む前にタミヤの履帯色で塗装をしてあります。 片側108個(だったかな?)で治具があるので2時間くらいで出来ました。
よし!車体完成っ!!!i!l!
チマチマいじって3か月、どうでしょうか、こんな感じで車体は組み上がりました。 雑な所も多々あるかと思いますが、当初の目的は達成したので一応の満足はしています。 可動化を考えなければ多分こんな問題もなく組み上がると思いますので ある意味では挑戦しがいのあるキットだと言えるでしょうね。 先延ばしにしている問題もありますが 車体はこれで完成にしたいと思います。
装甲自走砲4号C型 車体完成 せっかくなので大きいサイズの写真も置いておきます(1200×900)。 宜しければどうぞご覧ください。 アラも一杯見えますよっと。
多くの投票有難うございました この連載が終わる頃にはキットを作ってみようと思うとしちゃんが増えてるといいな。
…デスヨネー。
みなさんこんにちわはー。 ここからは88mm砲を含めた砲関係を進めていきます。
さて、いきなりですが
姉さん、またまた事件です
いつも通り時間を作って隙を伺って製作作業をして写真撮影して カメラからSDカード取り出して自宅に持って帰ってきて編集しようとしたらですね…
SDカードが無いんです。
んんんn-----???? 鞄の中は勿論、衣類のポケットや関係無さそうな家の中まで隈なく探したんですが見つからない。 そういえばカメラからカードを抜き取った後の記憶が全く無く もしかして会社に忘れてきたかと思い休日に嫌々会社に戻って探したんですが、やっぱり無い。 これはあれだ…いわゆる一つのデータ紛失ってやつだな、うん。 まぁカードが誰かの手に渡りデータ流出しても所詮は模型写真なので一向に問題ないんですが そんな訳で今週は88mm砲編1回目ですが作者取材の為製作記はお休みさせて頂きます。 なのでトピックに気合を入れたいと思います。 すみませんすみません本マジすみません。
さて、前回は88mm砲編第1回目にして写真データを紛失するという大失態をやらかしてしまいました。 なので今回が実質第1回目となりますが、故に大雑把な点もある事をご了承ください。 また幾つかの部品がすでに出来上がっていますが、詰まるとこそういう事なので…ハイ。 料理番組によくある「出来上がったものがこちらになります」状態でのスタートです。
瑶架パネルの組み立てですが、押し出しピン跡があるのでパテで埋めます。 フレームが被さるのでやや見えにくくはなりますが念のため消しておきましょう。 写真で「穴埋め」と書きましたが、ここは外側のディティールのため凹んでいます。 組立を進めていくうちにやはり他の部品で見えにくくはなりますが 同じように念のため埋めておきます。 …この段階に至るまでを結構丁寧に写真を撮ったのですが…うn。
砲の仰俯角を担う部分です。 多数のコードが別部品になっているので非常に立体感があります。 左側の写真のコードも3パーツ使って再現しているので、繋ぎ目はキレイに処理したいですね。 右側の写真、「リテイク」と書いてある白いプラ板と茶色の×のとこですが、 これは部品の形状が気に入らなかったので作り直した
のではなく
単に紛失してしまった為、作り直さねばならなかっただけです。 こんな大きな部品失くすかねフツー…。 SDカード紛失といい、我ながら脳に異常あるんじゃねーかと。
揺架の左側に付く何かの制御装置です。 このへんからブロンコが本気を出し始めます。 この箱を形作るだけで最低15個のパーツを要します。 精度もそれほど悪くはありませんが擦り合わせはやっておいたほうが良いでしょう。 また合わせ目が各辺に来るのでパテを盛るより 接着剤を多めに塗って処理すると良いかも。
装薬する為の装置の架台のようですが、これも非常に多いパーツで構成されています。 beforeからafterになるまで13パーツを接着しました。
そしてこの装置を2個作ります。 ちょっと掴もうとすれば指があちこちの突起に触れてしまい、 組んでいく内にどこをどう掴んで良いのかわからなくなります。 艦船モデラーなら日常茶飯事なんでしょうけどね。 塗装時にパーツが取れてしまわないように殆どを瞬着を使って固定しました。
箱組パーツと装薬装置(写真撮り忘れ)と架台2個を連結した状態です。
これは88mm砲編で使うエッチングパーツですが その中で使う、取り分け一番小さなパーツが赤丸の部品になります。 これをどこに使うかというと…
装薬装置の上下2か所にある良く分からない金具の先端に使います。 U字フック?の穴にT字金具の左右を通して接着するようですが 私の肉眼では視認できないのでカンで接着しました。 T字金具の位置がやや下になってしまいましたが、 修正したくないできないので、まぁこれで…。
揺架パネルと仰俯角装置と装薬装置を仮止めした状態です。 左右のパネルに砲の基部を挟み込むのでまだ接着は出来ません。 また装薬装置も繊細な部品で構成されているので破損を防ぐ意味でもまだ接着しないでおきます。 因みにパネルの右側には同じように照準装置などがありますが その組み立ては後回しにします。
因みに恥ずかしながら過去に作ったモノを押し入れの奥から引っ張り出してきました。 初版を買ったと思うのでやはりかれこれ13年くらい前のでしょうか。 まぁ色々アッサリしてますね…。 ぜひ新規購入して並べてみたいものです。
今回は以上になります。 あまり進んでないように見えますが細かい部品が多いためそう見えるだけです!だけなんです! コツコツ進んでいますので大丈夫です。 次回は揺架パネル右側は後回しにして88mm砲を組んでいきたいと思います。 モチベーションを上げるあるモノを購入しましたのでお楽しみに!
みなさんこんにちわはー。 だいぶ暖かくなって春らしい季節になりましたね。 天気の良い日には塗装などしたいものです。 (↑天気が良くても塗装しない人)
では、今回は88mm砲を組んでみましょう。
まずは閉鎖機/砲尾ブロックです。 これは5個のパーツをパズルのように組み合わせて1つのブロックを作りますが、 上手く各パーツを接着しないとあちこちにシワ寄せが出来て歪んでしまいます。 また各パーツの合わせ目(赤線のとこ)がハッキリと出てしまう個所もあるので丁寧に擦り合わせをしましょう。 大砲の事は専門外なので詳しくはありませんが 閉鎖機は強度確保のため無垢材と言いますか、金属の塊を切削加工しています。 なので合わせ目とかそういったものは表側には出ません。 …わりぃオレ今テキトーに言ったわ。
まぁ、とか言いながら最終的には各パーツの位置をズレまくって接着してしまい…。 多分ですけど、第1に上面にあるU字型の窪みを合わせるように組んだほうが良いかもしれません。 ここを基準に各パーツを合わせれば各平面が出るような気がします。 もう後の祭りなので確認しようが無いのですが。
繋ぎ目消し確認の為、サーフェイサーを吹いた状態です。 閉鎖機も他と同じで多数の小さな部品を接着する必要があります。 これには砲弾を円滑に送り込むためのローラーが付いてますね。 白い2つのパーツがありますが、これは部品紛失した為の処置です。 最近失くしてばっかだな…。 因みに水平鎖栓はスライド開閉が出来ます。
揺架を前後動するスライダー(適当に命名)は、補強の為に適当なエッチングを貼り付けました。 これは砲を揺架に接着するなら必要のない処置です。
そしてここでモチベーションを上げるアイテム、社外製金属砲身を投入します。 この質感、この手触り…実に素晴らしい! すごく…冷たいです…。 ただぶっちゃけキットの砲身でも問題ありません。 ライフリングもキレイに入ってるし、一発抜きでパーティングライン処理も簡単だしで 無理に金属砲身を使う理由は無いです。 それに金属砲身を使うと、自身の重さで垂れ下がってくるので カウンターウエイトをどうにかしないとならない問題もあります。 ただまぁ通販で「あと1000円で送料無料になります」っていう帳尻合わせで買った砲身だし 折角なので使ってみようかなって。
で、キットの砲身と金属砲身を並べてみたんですが あれ?長さが違うぞ? …なんだこれ…。
見難いですが後端合わせの場合、中央の出っ張りは同じ位置なのですが スリーブ先端までの長さが…違う…。 それでいて不要パーツとは同じ長さだってんだからまったく訳が分からないよ。 買った金属砲身が違うのかと思えばそんなことはないし、組説が間違っているという訳でもなさそうだ。 もしかしてL71とL74の違いかと悩んだりもしたけど 長いほうがカッコイイよねって事で私は元気に金属砲身を使います。 今までコツコツと積み重ねた考証を全壊にする瞬間、到来。
砲身と閉鎖機ブロックとスライダーを接着した状態です。 若干中央の出っ張りがずれているような気もしますが、 これはキット付属のパーツでもズレていますので気にしない事にしましょう。 この後、ブロック部をマスキング、砲身にプライマーとサーフェイサーを吹いて下地塗装をします。 金と銀と梨地のグレー、金属の光沢と機械工作による真円… 塗ってしまうのが勿体ないくらいに…美しい…。
とかなんとか酔いしれてたら、部品を破損してしまったので真鍮線に置換。 ウカツッ!
揺架は左右貼り合わせなので、中央に思いっきり繋ぎ目が出来ます。 外側は消しやすいのですが内側は手間がかかるので プラペーパーを貼って繋ぎ目を隠します。 実際はこの上に砲身とスライダーが載るので、覗き込まないと見えませんが念の為に。
砲身にプライマーとサーフェイサーを吹いた状態です。 とはいえ大事に扱わないと不意に剥がれてしまうので要注意ですね。
来週は先週作ったパネルと合体させて、仰俯角を取れるようにしたいと思います。
では、揺架の組み立てとパネルとの合体をしてみましょう。 直ぐに出来るぜへへへなんて思ってたらやる事一杯でした。 今回は写真も文章も〇んこ盛りなのでゆっくりと御覧下さい。
前回組んだ揺架に駐退機を接着します。 2本のシリンダーが平行になるようにカバー内にスペーサーを仕込んで調整します。 細いほうのシリンダーの接着面積が少なくダボが(構造上)中心からズレているので注意が必要です。
順番が前後しますが、キットでは閉鎖機ブロックと揺架は中央のC型の部品のみで接続されています。 実際にはどうかは分かりませんが強度的に不安なので閉鎖機ブロック側にも爪を追加して ガッチリと2点で保持するようにします。 キットのプラ砲身を使う場合はこの工作は不要でしょう。 ブロック下面に追加した補強板が見えますね。
揺架とパネルを繋ぐ砲耳の部品です。 砲耳は2つのパーツを貼り合わせますが、ここにポリキャップ仕込めるんじゃね!?と思い、 慌てて引っぺがしました。 なので接着面がぬらぬらと光っています。 普通ならそんな事はしなくて良いのですが、金属砲身の重さで勝手に俯角を取ってしまうのもイヤなので この砲耳ブロックにポリキャップを仕込んでみたいと思います。
まずパネル側に真鍮線の軸を埋め込みます。 抜けない&回転しないようにガッチリと接着します。
ブロックを当ててみて内側に出っ張るところをナイフで切り落とします。 端が接着剤で荒れているのが分かるかと…。
丁度良い内径のポリキャップが無かったので、適当なパーツから切り出すことにしました。 練習と軸径を試した穴が開いてますね。 これを砲耳ブロック内に収まるように切り刻みます。
そこへポリパテを無造作に盛り、内側のパーツを合わせます。 我ながらかなり強引にやったな、と。
ポリパテ硬化後に部品を引っぺがして接着面を整えて、接着剤で接着、ブロックを整形します。 え?パテの色が変わってるって? 気のせいですよ気のせい。 決してポリパテが硬化不良で丸2日固まらずやり直しを強いられたとかそんな訳ないじゃないですかー。
硬化剤が腐ってたのかな…。
組み上げた砲耳ブロックを揺架に接着します。 その下に何か薄くて細い不思議な部品がありますね。 これは恐らく仰俯角を取る際に機能する部品ではないでしょうか。 細いベルト?は多分ワイヤーの束…かな? これも一応可動軸がありますが、短すぎて抜けてしまうので真鍮線で軸を伸ばしました。
揺架とパネルと架台を仮組みした状態です。 なるほど…ベルトがドラムに沿ってボックスの中に導かれている…のかな? 同時に今のこの角度以外の仰俯角を取ると ベルトの長さが足りなくなったり長すぎたりする事も分かりますね。 クソァ!せめてどっちかにしろよもーッ!
因みに揺架を水平にするとこのようにベルトの長さが足りなくなります。 しかもボックス側にはベルトが出入りするスリットが無いときたもんだ! うがぁぁぁぁ!
とにかくベルトを延長しないとどうにもならないので、色々考えました。 で、とりあえず0.3mmの真鍮線を束ねてベルトを再現しようかなと。 真鍮線とハンダで釘のようなT軸を作り、ベルト基部にザグリを入れます。 完全に想定外の作業です。 あ、真鍮線のベルトは瞬着がべっとりと塗ってありますが、これは裏面で見えなくなるので少々雑でも大丈夫なのです。
しかしこのベルト基部、軸を伸ばしても揺架を上下動させるとやっぱり抜けてくる…。 で、抜けるとどうなるかというと、パネルのフレームに引っかかって動かせなくなるという… さらには右側は組み方が悪かったのか、フレームとベルト基部のクリアランスがなくてどうやっても水平垂直には組めませんでした。 写真は修正後ですが、若干のスペースを作って角柱が収まるようにしました。 ではどうやってスペースを作ったかと言うと…
砲耳ブロックをプラの厚み分だけ薄く削って、ベルト基部が邪魔をせずパネルと揺架が垂直になるように調整しました。 先ほど内側に充填したポリパテがここで効果を発揮するとは思ってもいなかったがな! クリアランスの確認をした後、表面処理をします。
ブロックにベルト基部の軸を接着したところです。 瞬着が他の所に着いてしまうとベルト基部が回転できなくなるので慎重に軸にのみ瞬着を着けましょう。 これでベルト基部が抜けてしまう事故は防げます。 因みにこの作業は無改造でも必須と思われますよ奥さん。 この後、剥き出しのポリパテ面を慣らし、軸をプラ板で覆って隠します。
※この辺りから問題と対処法とでややこしくなり、適切な写真が撮れていなかったります。 それだけ混乱していたと思って堪忍つかぁさい。
1:長く延長したベルトをベルト基部に接着! 2:ベルト基部が抜けないようにT軸で対処!! 3:基部とフレームとのクリアランスも確保!!! 4:ボックスにはベルト用のスリットを開口!!!! 5:準備OK!各部セット完了!動作確認開始!!!!!
するとどうでしょう
ベルトが長すぎて仰角が取れない。 はーーーーーーーーーーっ!考えてなかったわ! まさかボックスの天井にベルト先端が当たって、これ以上押し込めないとか! いや押し込めるんだけど、ベルトが撓んでヤバイ事になるっつーの! どうすんだよチクショー! (たわ)
いいぜやってやる…俺はやるぜ俺はやるぜそうかやるのかやるならやr。
ベルトを伸縮式に改造します。するんです! 見えなくなる基部の内側をえぐり取って、ベルトが収納できるスペースを作ります。 スペースを作るだけなら手間ではあるけど難しくありません。 問題はベルトの幅が基部の幅とほぼ同じなので側面がどうしても薄くなってしまう事。 削りすぎると側面に穴が開いたり、塗装の時のエナメルウォッシングで割れてしまいかねない。 もう後戻りできないので…慎重に削ります。
また、ワイヤーを適切な長さにする為に作り直しました。 真鍮線の長さは30mmとして、基部側に執着を山盛りにして抜け止め替わりにします。 滑らかに伸縮するか動作確認をしたらプラ板で覆ってカバーをします。 接着剤がベルトに着かないように慎重に作業しましょう。 ア、ハイ、お気づきかと思いますが、これもう1個作る必要があるんですよね…。 んんんんんんーーーーっ!
揺架、砲耳、パネルを再びセットして確認します。 今、砲は水平位置にあり、ベルトは最大伸長した状態です。
仰角40度位でしょうか、ここでベルトはボックスの天井を突きますが同時に伸縮を開始します。 最大仰角を取る頃には伸縮を終えてフリーな状態になります。 再び水平に戻すとベルト下面と入口下面、ボックス上面の摩擦等でベルトが引っ張られて自動的に伸長します。 これでベルト問題は解決…し…まし…t…。 …パトラッシュ…僕はもう疲れたよ…。
反対側もやるんだよね…コレ…。
これは揺架を下から見たところですが、ベルトはこれだけ伸縮します。 僅かな伸縮ですが、これによりスムーズに仰俯角が取れるので必須の工作です。
でまぁ、しょうがないけど反対側もやらなきゃなんないんで同じように手をいれます。 基部にザグリ入れてベルト作ったら仮止めしてボックスにスリット入れて 要は同じ作業をもう一回繰り返すわけですよ。 で、一応確認してたら新たに分かったことが一つありました。
ベルトの伸縮、必要ねーな!
ええ、はい…必要ねーんですわ、この工作…。 スリットを開ける位置を調節してたらベルトが30mmのままでもすんなり入っていく事が分かりました。 キットのベルトを切断して、そこへ真鍮線のベルトを接着するだけで良かった…。 基部をえぐってベルトがスムーズに収まるように調整して、慎重に蓋をした工作は必要なかったんだ…。 追加工作する必要が無くなった安堵感よりも今までの労力と時間が無駄に終わった事の方が重く圧し掛かり…。 しかももし伸縮可能にして塗装した場合、摩擦で禿げる可能性もあるんだよね…。 うん、はい…そうだね…勿体ないけど伸縮機構は接着して殺しておこう…。 これはあれだな、ちょっとした問題を解決する為に大げさな技術を用いて溺れるって奴だな。 良い教訓になるなった…ならねーよバカバカ。
気を取り直していくぞい。
左側の角柱とパネルのクリアランスはぎりぎりでしたが、 T軸に変えて抜け落ちなくなったので特に調整は無くても良さそうですね。 軽くヤスっておくくらいで良いでしょう。 因みにこれはベルト基部のザグリ隠し処理を終えたパーツです。
これは載せなくていい写真なんですが、台座に着くギアの向きを間違って組んでいました。 組説では無く私のミスですが、注意喚起のため載せておきます。 間違っていても揺架のギアと噛み合う事は噛み合いますが、修正します。 台座の下面をくり抜いて、ギアの向きを正して元に戻し、整形しました。 また、台座の軸が少し細くて緩いので、プラペーパーで軸を太らせています。
砲身、閉鎖ブロック、揺架、パネル、ベルトが合体した状態です。 紆余曲折の末、ようやく…です。 ベルトの存在感がイイですね。 無駄に手をかけただけの事はあるな…。
ボックスに開けたスリットがそのままでは不自然だったので 適当なパーツでそれらしく処理をしました。 またベルトの上にあるベルト押さえのようなパーツは、ベルトと干渉しないように 仰俯角を取ってベルトを動かし、接着位置を決める必要があります。 私の場合は、指定位置よりも少し上に接着しました。 最大仰角を取った際にベルトがドラムに接していませんが無視します。 どーせそこまで見えねーって!(※見えます
このキットでは砲が揺架のレールに沿って前後動できるようになっており、 駐退機と閉鎖機を繋ぐロッド部品も付属していますが 度重なる改造のせいでいつの間にか破損・紛失していました。 普通は後退した状態にはしないだろうし、無くても良いかと思いましたが せっかくなので技術向上も兼ねて、真鍮線を加工して再現しました。 根本の1段太くなっているところは真鍮線にプラ材を接着してドリルとヤスリで細く仕上げています。
揺架の先端にはロック機構?のようなもの?が付いています。 アンロック状態では俯角マイナスになりますがロックすると水平になります。 部品自体はとても小さく、ピンセットで動かしたほうが良いでしょう。
実は仕込んだポリキャップがあまり効果的では無く、金属砲身の重みにイマイチ耐えられない状態です。 もう少し軸を太くするなりした方が良かったな…。 一応中央の組み間違えたギアの抵抗のおかげでこのぐらいの仰角までなら維持できますが、 これ以下の浅い角度になるとストンと砲が下を向いてしまいます。
これでようやく砲架の基本形が出来ました。 この後まだまだ細かいパーツを付けていきます。 因みに最大仰角は90度取れますが、ストッパーがあるのでそれ以上は上がりません。 高仰角を取ると倒れてしまうので、写真ではピンバイスを重り代わりにしています。
では、揺架の左右にある装置を組んでいきましょう。
仰俯角か旋回の為の装置のようです。 これも箱組したものにハンドルや機器を接着していきますが ダボはありますが、水平垂直がカッチリと組める訳ではないので慎重に接着していきます。 またハンドルの軸などには破損を防ぐために真鍮線の軸を仕込んで接着固定しています。
組説で側面に板状のエッチングをS字に曲げて接着するよう指示があります。 そんなの出来る訳ねーだろ!と激怒しかけましたが なんとかまぁ…それなりに出来ましたね…。 ちょっと歪だけどもさ。 背面の三角板はパネルとの接続にもなりますので注意して接着しましょう…角度とか。
2つの装置をパネルに接着します。 接着位置のガイドはありますが、カチッとは決まらないのでこれも慎重に接着しましょう。
対戦車戦闘用の照準装置?のようです。 下側につくハンドルは小さいながらも十字のスポークが再現されています。 だがしかし、それを見事にピンセットでフッ飛ばしてしまったので自作するハメになりました。 また水平に伸びている筒状のパーツは接着向きがあるので注意です。 90°間違えて接着してしまいましたが、瞬着のため修正できなかったのでそれとなく誤魔化しています。
パネルと装置を繋ぐ金具ですが、しっかりと位置出ししないと合わせるのが大変です。 私の場合は装置上部がやや外側に倒れていたのでしょうか、0.何mmかズレてしまいました。 金具もそれに引っ張られてやや外側に着いてしまいました。
パネルに接着する、基部と一体化した何かの金具のようです。 キットのままでも全然問題ないのですが、度重なる工作でいつの間にか根本が白化していました。 エナメルにやられてしまいそうだったので適当なエッチングを加工して置換しました。 こういう細かい部品の接着はことごとく後回しにした方が良いかもしれませんね。
細かなパーツがまだですが、大体こんな感じになりました。 密度感はすばらしく、どこを保持して良いか悩みます。 各部品の水平垂直をしっかり出さないと全体的にぐにょぐにょして工業製品らしさが出ないので注意です。 また、特にこの砲関係で顕著ですがブロンコのモールド再現は一級品で、 金型の関係で再現できない時はエッチングを使うパターンが多々見受けられました。 その分部品点数が多くなったり手間がかかったりもしますけども、ゴッソリ省略されるよりかは良いかな。
左側の信管装填装置は接着しなければ開閉できます。 塗装の事も考えると開閉可能にしたほうが都合が良さそうですね。 但し私の場合は回転軸がつぶれてしまったので真鍮線で軸を作りました。
座席を4つ作ります。 シートの裏にもちゃんとモールド入っていますね。 1つにつき6個のパーツから成るのでパーティング処理が結構大変。 接着もカッチリ決まるわけではないので慎重にやらないとぐにょぐにょになる…。 組説ではシートの向きを決めて接着するよう指示がありますが 円盤状の所に軸を仕込んでおくと後々幸せになれそうです。 時間が無くて組立・接着は間に合いませんでした。
パネルにはまだまだ細かなパーツを付ける必要があります。
何かに使う工具を装備する金具がモールドされていて、 そこにエッチングを接着するようになっています。
しかしキットのままだと接着面積が少なすぎて破損する恐れがあります。 モールドを削り取ってエッチング製のL字金具を作って接着したほうが 面倒ではありますが、後々破損などで泣きを見なくなると思い、改良する事にしました。
まずはモールドの位置をマーキングしておき、削り取ります。 次に穴の開いたL字金具を適当なエッチングで作り、ボルトを接着します。 工具は0.4mmの真鍮線で作りました。 キットと比べるとちょっと細い気もしますが塗膜だなんだで最終的には十分な太さになるかと。
金具を接着し、工具をセットしたところです。 もしかして今後作る防盾と何か関係があるかもしれませんので 工具はまだ接着しないでおきます。
さて、話が前後してしまいますが、前回シートに回転軸を仕込みました。 このおかげでシートを戦闘モードと収納モードに変えることが可能となります。
また回転軸を仕込むことで、砲を旋回した時に起こる後部デッキへの干渉を受け流す事が出来ます。 シート支持架の先端が装甲に接触していますが、このまま砲旋回を行っても それに追従する様にシートも回転しますので、360度の砲旋回が可能になりました。
砲を後方へ旋回させると同じように装甲に接触しそうになりますが 紙一重のところでギリギリ避けてぐるっと一周旋回することが出来ます。 但し、それは今の状態だからできるだけの事であって 正面の防盾を付けたらぶち当たるんじゃね?という心配が この記事を書いたこの瞬間に湧き上がってきて不安度急上昇…。 これ…やばいかも…。
まあ、そんな訳でまだ正面防盾が付いていないので寂しいですが、 履帯と車体と砲が織りなす兵器感が一気に増してきました。
装甲板を閉じてみました。 ああ、ようやく見慣れた姿になりましたね。 まだ防盾がついてませんがナースホルン的というか、実に自走砲らしいスタイルです。
上から覗いて見たところです。 実にギッシリしていてこの状態での戦闘は無理そうですね。
そしてこれがWoTでも成し得なかった水平3時方向射撃です!!! ※↑このフレーズ、あと1回位使います ああ…WoTでも砲旋回できたらもっと楽しい車両になってただろうなぁ…。 あ、榴弾やめて榴弾。
みなさんこんにちわはー。 合宿参加された皆様、おつかれさまでした。 結構多くのとしちゃんがこの記事を見ているようでビックリしました。 いつになるかは分かりませんが次回も開催できると良いですね。 よっし、頑張るぞい。
さて、残す所はあと僅か。パパッとやってしまいましょうか。 とはいえ今回は検証に時間がかかってしまい、作業自体はあまり進んでいません。 結論だけを書けば早いのですが、どのようにしてそこに至ったかの経過を書いていきます。 説明が多くて読み物としては面白くないかもしれませんが、ご了承ください。
左右合計4パーツの正面の防盾ですが、観察をしていると色々と疑問点が出てきました。
2枚のパーツからなる右側の防盾で、とりあえずの仮止めをしています。 (※便宜上「防盾」と「小型防盾」と呼ばせて頂きます。) 防盾の覗き窓が折れそうなのでセロハンテープで保護していますが パーツ自体がとにかく薄く成型されています。
行軍時はヒンジにより小型防盾を折りたたみ、戦闘時には展開します。 今回はこの防盾を開閉可能にしなければなりません。 では早速、ヒンジに沿って曲げてみましょう。 あれあれ~?上下のヒンジが外れちゃうぞ~~?(地獄の始まり
ヒンジを良く良く観察してみましょう。 写真では判りづらいですが、下側のヒンジは平行四辺形になっています。
ここで疑問が生じました。 「菱形のヒンジなんて今まで見た事ないぞ?」
こういった汎用品はおよそ規格が決まっていて、それは量産を前提にしている兵器にも適用されます。 例え規格外であったとしても「車体の他の部分にも同じような部品が使われている」と考えるのが普通です。 しかし自分の知識不足もあるかもしれませんが、この菱形ヒンジは今までに見たことが無い上に この車両の他の部分にも使われていないのです。
そしてヒンジの水平面に対してボルトが斜めに突き出している事から察するに 恐らくこれは金型の抜きの関係でこうなってしまったと考えるのが妥当でしょう。 上側のヒンジを優先して金型を抜いた為、下側のヒンジは本来長方形である筈なのに菱形に歪んでしまった、と。 恐らくはコストの関係なのでしょうが、とにかくこのヒンジを作り直す必要が出てきてしまいました。
パーツを元にして加工しようと、取りあえず歪んでいない上側のヒンジを強引に片面取りしてレジンで2個複製しました。 ただ、小さすぎてこれにピンバイスで穴を開けることは出来ないので一考する必要があります。 側面装甲板のようにヒンジ部だけ作り変えれば良いかなってこの時は思っていました。
そこで前から気になっていた「ヒンジ製作補助ツール」を定価580円、送料530円を払って通販で購入しました。 要はこれ、各軸の太さごとに左右で固定して、エッチングを曲げなさいという物。 ただし、軸を真鍮線にすると柔らかすぎてたわんでしまい作業し辛いです。 用意できるなら軸はピアノ線の方が作業はしやすいでしょうね。 それでも若干気持ち程度、換気扇装備した程度には補助の役目を担ってくれます。 ぶっちゃけ、軸を固定できる方法があるならこんなツールは無くても問題ありませんね。 結局は手作業で曲げて軸受けを作るわけですから。
さて、ヒンジの複製も終わり、軸受けを作る準備も出来ました。 しかし例え歪んでいない正確なヒンジを作ったとしても、上下2つのヒンジがそれぞれ違う方向を向いているので 回転運動を考慮すると、防盾をそのまま折りたたむ事は出来ないハズです。 では実際はどうなっているのか、実車写真を見てみましょう。
赤丸をしたところに注目してほしいのですが、ヒンジを止めているボルトが見えますね しかし、面白い事に両端に着くはずの小型防盾が…見えませんね…。 固定ボルトのすぐ裏側にヒンジがあるので、折れた状態のヒンジと防盾が見えなければおかしいハズなんですが…。 というわけで、WoTの3DCGはどうなっているか見てみましょう。
あれ?実車ではヒンジ取付ボルトが側面装甲板より上にあるのに対し、3DCGモデルは装甲板より下にある…? どうやらボルトの位置と装甲板上端の位置関係から、WoTモデルはやや小ぶりにモデリングされているようです。 …参考にすらならなかった。 (※これに気を取られ、防盾裏のヒンジの事が頭から抜けてしまった)
ふと、ものすごい不安に駆られて防盾を仮セットしてみたところ、そもそも小型防盾の収まるスペースが無い事に気付いた。 教授…これは一体!!??
写真には写っていない事とスペースが無いの2点により、もう一つの可能性が生まれてきました。 「行軍中は両端の小型防盾を取り外しているのではないだろうか?」
そんな面倒な事するかー?と自問しつつも、写真にその小型防盾が写っていないし、確信が持てず…。 しかし、もし取り外式にしているのなら、わざわざヒンジにする必要はないし、じゃぁどこに収納しておくのか。 同伴してるであろう弾薬運搬車まで取りに行って、戦闘時に取り付ける? そんなことをドイツ人がするか?しねーよなぁ?ドイツ人でなくてもしねーよなぁ? …うn、わからん。
…などと2~3日ほど悶々と考えていた時に、他のキットではどうなっているのか気になりました。 他社の…という意味ではありません。 このキットのバリエーションモデルで、対空砲が商品化されているのを思い出したので、調べてみました。
↑コイツですが、まさに本来の使い方である対空砲型がキット化されていて そのパッケージにはなんと防盾の裏側が描かれているではありませんか!
拡大したところです。 なんと…2つのヒンジが…仲良く垂直に装備されている…だと…? しかも垂直にするためにL字型の台座になっていて、その真ん中にもう一つ何かの装置が付いている…。 なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!!!!!!1!????????????
対空砲型の組説を見てみたところ、しっかりと別部品で再現されていて、垂直にもなっています。 マジか…。
中央の装置も別部品化されていて、開閉に合わせて伸縮しているのがわかりますね。 勿論部品自体は開閉選択式なので可動はしませんが。 詰まるとこ、ヒンジを複製したのは全くの無意味で 新たにこのヒンジと装置を自作しなければならない事が判明したのです。 オイオイオイ 死ぬわオレ。
因みにWoTモデルでも内側のヒンジと装置は再現されていました。 もっと早く気が付いていれば…。 改めて見ると、だいぶスペースに余裕のあるモデリングですね。 乗員いねーけど。
長くなりましたが、総括しますと 1:キットにモールドされているヒンジは金型の都合でおかしくなっているので全て削ぎ落す。 2:新たにヒンジを製作し、垂直になるように防盾に取り付ける。 3:中央に伸縮式の装置があるので自作する。 …となります。 ゴール直前でそれが折り返し地点だったような、そんな気分です。 結局は設計やコストによる妥協だったわけで。 しかし例えブロンコが妥協しようとも
俺は妥協しねぇ!絶対にだ! …たぶんね。
…さて…やるか…。 対空砲型を買って、パーツ流用しちゃえよという悪魔の囁きが頭から離れません。
これは反対側(左側)の防盾です。 右側は覗き窓が破損しそうなくらい繊細なので、まずは左側から組んで行きたいと思います。 こちらもヒンジ同士が合っていないのが判ると思います。
もう後戻りはできない!と覚悟を決めて、でも後悔もしつつキットのヒンジモールドを切り取ります。 あああ…やっちまった…やっちまったよ…これでまた完成が遠退いたよ…。
適当に作った新規ヒンジパーツ(実際は本気だったが精度が全く出てなくて泣いた)を仮の物とし それぞれが垂直になるよう両面テープで防盾裏に貼り付けます。 上と下でヒンジが違いますが、これは試行錯誤していた為です。 上はエッチングを貼ったもの、下はエッチングを貼らず、後で整形でなんとかしようとした物です。 最終的には下のヒンジの作り方になりそうです。
ヒンジの位置決めはキットを基準としましたが、両面テープ固定の為、実際はグニャグニャと動いてしまいます。 またこの写真からも、正面のヒンジ固定ボルトすぐ横には小型防盾が来ることが判ると思います。 となると、実車写真のあの車両は、本当に小型防盾を外していたのではないかと勘繰ってしまいますね。
砲に両面テープで固定して、車両に載せてみました。 やはりヒンジ固定ボルトは装甲板より上に来るのが正解のようです。
しかし、側面装甲板とのクリアランスは無いに等しく、ぎりぎり干渉せずに収まってはいますが これはヒンジを両面テープで仮固定したため、ズレてうまい事力を逃しているだけかと思われます。 ヒンジの位置決めが恐ろしくシビアになる事は容易に想像出来ますね。
別アングルから見てもスペースに余裕はありません。 これでは装甲板を閉じた状態では、砲を左右に振る事ができませんね。 だからWoTでは防盾を小さめにモデリングしたのかな? この下に椅子が装備されていますが、これはうまい事干渉を避けてます。 さすがドイツ人です。 もっと設計に余裕持たせよーぜ…。
今回は説明が多くて読む方も大変だったと思います。すみません。 次回はヒンジの工作と取付を目指していきますので 最後までお付き合い頂けると嬉しいです。
ドクターK…もといクライスラーKは買いましたか? 車体正面のエンブレムがちょっと…なので私はパスしましたが なかなか癖のありそうな面白そうな車両なので、懐に余裕があれば購入したいですね(しない宣言
さて、合宿の時に「どんな工具を使っているのか」と質問されましたので簡単にご紹介させて頂きます。
といっても棒ヤスリセットは800円ぐらいのやつだし、瞬着も100均ので、特殊な物は何も使ってません。 オルファのデザインナイフが使用率の95%を占めるぐらいで、大抵の加工はこれ一本で行います。 その代り刃の損耗率が半端なく、頻繁に交換しています。 写真に撮り忘れましたが他にもタミヤのピンバイス(0.2mm~)がありますね。 たまに「あれがあったら良いなぁ」と思う事はありますがその時は力尽くで対処します。
では、前回に引き続き小型防盾の可動化を進めていきます。
前回適当に作ったヒンジを、本番用に再作成します。 やり方は幾つかあるだろうし、これがベストだとは思いませんが参考までに。
1:まずプラバンに真鍮板を丸めて作ったヒンジを瞬着で接着します。 2:その周囲を今回初めて使ってみた「瞬着カラーパテ 黒」で盛ります。 3:整形してサフを吹いて確認の後、ボルトを接着します。
2の時にそのままだと黒瞬着が弧を描いて固まってしまいエッジ処理が大変そうだったので 上から表面がツルッとした台紙で押さえて縁にまで黒瞬着を行き渡らせてます。 黒瞬着が硬化したら台紙を剥がして整形します。 あまり効果はありませんでしたが、やらないよりかはまぁ…。
写真を撮った後に気付きましたが、2から3が少々飛んでますね。 次で説明しましょう。
2a:黒瞬着を簡単にヤスって整形した後、普通のパテをもう一度塗ります。 2b:それを再整形してエッジを出したり、表面を整えたりします。 2c:確認の為、サフを吹きます 3 :その後、適当なボルトを見繕ってきて接着します。
そんなこんなで各2パーツの4セットを作りました。 そのうち2セットは反対側用なのでボルト接着を後回しにして先を急ぎます。 今週はちょっと本業が忙しいんですよ…。
プラ板で適当に台座を切り出して接着します。 長さなどはまだ適当です。 真鍮線の軸はコの字に曲げて、後で引きぬけるようにしておきます。
小型防盾側に予め両面テープを貼っておき、慎重に位置決めをした後、まずは防盾にのみ接着します。 失敗すると怖いですが強度確保の為、瞬着を使っています。 特に注意する点として、上下のヒンジの可動軸が同一の方向を向いている事です。 それぞれがバラバラだとキレイな90度の回転が出来なくなるからです。
可動の確認をしたら、小型防盾を外して、ヒンジ同士が平行になるように台座を削って行きます。 小型防盾を何度も当てては外しを繰り返して微調整します。
ヒンジのみを曲げてみたところです。最初に接着したよりもだいぶ削った事が判ると思います。 この後まだ微調整をしますが、大体こんな感じで作業をした後、小型防盾を接着します。 台座の最終仕上げはまだしません。
左の写真、判り辛いかもしれませんが、ヒンジはやや内側に接着しています。 本来なら防盾同士の境目にヒンジの中心が来るはずですが 防盾と側面装甲板とのクリアランスが無さすぎる為の止むを得ない処置です。 実際、瞬着で固定した後、砲架に防盾を仮止めしてクリアランスの確認をしましたが あまりにもギリッギリすぎて、ヒンジの剥離と位置決め再接着を何度も繰り返して調整しています。 瞬着で固定しなければイイじゃん…てなりますが、決まった時の強度確保もあるので 手間ではありますがアナログなやり方でヒンジ固定をしています。
では、砲架に仮止めしてみましょう。 こえーよまじこえーよ…。
仮止めして回転の確認をします。 可能な限りヒンジを小型化したのですが、砲架から生えているシートに干渉してしまいました。 仕方ないのでシート側を削って干渉を解決。 まぁここは防盾で見えなくなるので問題ないでしょう。
正面から見たところです。 予想以上にくぱぁしててビビリました。 ヒンジが丸見えになりますね。
ではいよいよ側面装甲板を閉めて、行軍状態にしてみましょう。
前回疑問に思っていた「行軍中は小型防盾を取り外しているのでは?」の、一つの回答がコレかもしれません。 本来なら折り畳んだ小型防盾が見えるよね…。 やっぱ外してのかな…。
上から見たところです。 ギリギリどころかめっちゃ接触してますね…。 それどころか側面装甲板からの圧力も僅かにかかってて絶対に塗装剥がれるぞこれは。 可能な限りの位置調整とヒンジの細工をしましたが、これが限界…か…。 防盾を砲身側に寄せてスペースを作る事も考えましたが、砲架との続きモールドが入っているのでそれは不可能です。 最後のあがきで、側面装甲板と接触する所を紙ヤスリで極限まで薄くしました。
外側からのアングルでもキツキツである事がわかるかと。 いやほんとマイッタなぁ…。
防盾を横から見たところです。 透けるほど薄いのが判りますが、これは元々です。ここから更に接触部を薄くしましたが、効果のほどは…。 また小型防盾下側のヒンジ台座がはみ出しており、クリアランス確保の為に位置をズラしてあるのが判りますね。 ヒンジの関係で小型防盾がガルウイングよろしく斜め上に跳ね上がっています。 もしここが水平に移動出来たら…と試行錯誤しましたが ヒンジの位置が決まってしまっている(防盾外側に固定ボルトのモールドがある)ため 恐らくこれが限界かと思われます。 なお、2つのヒンジの回転軸がややズレてしまっており、曲げた時に僅かながらに防盾を歪ませてしまいます。 ただまぁ、これ修正しても接触問題は解決しないと思うし、もうめんどくせーからそのままにする! クソァ!
内側から見たところです。 特にまぁ、説明するトコも無いんですけど、台座はこうなってますよっていうね。 ※ちょっと疲労気味デス
ドイツ E-100超重戦車(クルップ砲塔型)と E100 88mm2連装対空戦車です。 レーヴェから始まりペーパープラン車両をキット化してきたアミュージングホビーですが パンター2やヤクトパンター2など最近はWoT寄りのキットを多数発売しています。 余談ですがアミュージングホビーの実態は良く分かっておらず謎の多いメーカーです。 一説には他の産業がメインで、本業が空いた時に開発や販売・再版をするとか聞いたことがあります。 まだまだアラのあるメーカーですが今後のラインナップが楽しみですね。
という訳で、本当にこれでいいのか、どうしたものかと迷いつつ 次回は反対側の小型防盾可動化をしていきます。
さて、前回小型防盾の可動化をし、まぁ、なんとか全閉状態に出来るようにしました。 なので、今回は反対側の小型防盾を加工しましょう。
…と思っていたのですが
チマチマとヒンジの追加工をしているとふと閃いた事がありました。 もしかして…これなら…いけるかも? いや流石に邪道すぎないか?…でも…
AFV模型では禁じ手かもしれない方法…
うるせーだまれ完全変形の御前に手段なんぞ選んでられるか!と開き直り決心、 再度、小型防盾の可動化に挑戦しました。 前回の記事はまぁ、土台って事で…。
前回防盾に接着した上のヒンジを慎重に土台から削ぎ落します。 ビビリな私には、ものすごい勇気と覚悟が必要でしたが 思いついたからにはやってみないと気が済みません。
再度、別のヒンジを作ります。 軸を通して防盾に残った土台の間に接着しますが 偶然とはいえ土台がそのまま軸の抜け落ち対策になりました。 またベタ着けではなく、地面に対して垂直になるようにして防盾との角度に注意します (実際はヒンジの下に楔を仕込んで角度を付けてます)。
ヒンジと軸を接着します。 可動を妨げないように土台を削って調整します。 これによりヒンジがドアのように開くことになりました。 なお、瞬間カラーパテが思いのほか接着力が強くて頼もしいアイテムになりました。 硬化時間長すぎですが。
小型防盾をつけてみましたがヒンジの接着位置をミスって隙間が出来てしまいました。 もう一度剥がすのもクソ面倒臭いのでプラペーパーで埋めて修正。
当然の如く裏側から見ると通常のヒンジになっていますが 小型防盾を2段階で折り畳むと正面防盾の内側に入るようになりました。
砲に仮止めしてみました。 2重ヒンジの基点を内側にすることで小型防盾をより砲側に引き付ける効果が出ています。 本来なら見えないヒンジの裏側と隠しヒンジが見えてしまいますがこれは仕方ないね。 なお、表側のヒンジの固定はせずに可動はそのままで、 手順としては表ヒンジを曲げてから隠しヒンジを曲げて再度表ヒンジを戻す事になります。。 まぁバンダイ的ギミックとでも言いましょうか。
上から見たところです。 完全に正面防盾の裏側に回り込み、側面装甲板との干渉を逃れていますね。 写真ではうまく伝わりませんが、結構な余裕をもって可動させる事が出来ました。 ここを実車ではありえない2重ヒンジにしたことで、よりコンパクトに収納出来たわけです。 この構造は恐らく史実的ではないだろうしAFVモデラーには受け入れ難いとは思いますが、 これをもって完全変形への、私なりの回答にしたいと思います。 通常のヒンジ軸をH型ではなくT型にして抜き差し出来るようにしておけば小型防盾を外すことも出来ますし、 もし実車が外していた事が判明したならこれで対応できますね。 ピンセット必須の作業になりますが。
では、次に防盾中央にある装置…便宜的にダンパーとでも言っておきましょうか…を作ります。 防盾の可動化に伴って、これも可動させる必要があるので大変だこりゃ。
流用出来そうなものが無かったので真鍮線、プラ棒、プラ板から作ります。 U型の基部に接続されるプラ棒とシリンダー基部には、強度を考慮して真鍮線の軸を仕込みましたが、 少々過剰強化だったかもしれません。 だって塗装後のウォッシングでモロったらイヤじゃん?
防盾に接着しました。 接着位置は対空砲型の組説から推測しましたが、 ダンパーの大きさはもう少しだけ細く小さくしたほうが良かったかな。 小型防盾を折り曲げると僅かですがシリンダーが露出します。
防盾の隙間からは中身が見えまくりになってしまいますが、構造が見えて面白いかも。 裏側から見ると裏ヒンジにより直列した表ヒンジと伸びたダンパーが見えます。 偶然かもしれませんが側面装甲板にある小銃ロックと砲架のシートを上手く避けていますね。
あー、今更ですが。 このキット…つまり自走砲型にダンパーが装備されていたかは私には分かりません。 なにせネット上で公開されている写真が少なすぎて、お手上げなのです。 これ以上は専門書や洋書を買うしか無いのですが、その予算も無いので、ハイ。 対空砲型の組説にはダンパーのシリンダー上に何かコック?のような物があるので もしかしてと言うかやっぱりと言うか、断定はできませんが 小型防盾は取り外し式だったのではないかと思います。
トランペッターからWoT的なキットが1/72でアナウンスされました。
苦行の先のご褒美、ドイツ E-50(50-75t)、 イナg…なんだガー2か、ドイツキングタイガー 105mm kwk L/65砲装備)、 お前それT-150でいいじゃん、ロシア KV-2 107mm砲装備の3種類。 E-50以外はゲーム内ではイマイチ華の無い2両ですが、この機会にいかがでしょうか。 手頃で手軽な1/72スケールで7月発売(だっけな?)予定です。 なお私は(略
という訳で、防盾収納問題も解決したので 次週は反対側の小型防盾可動化をしていきます(←先週も言ったぞそれ)。 という訳で、今週はここまで!
SEE YOU AGAIN!
< 6/4 更新 >ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、先週小型防盾の可動化をし、まぁ、なんとか全閉状態に出来るようにしました。 なので、今週は反対側の小型防盾を加工しましょう…って、 そういや前回も同じ事言ったっけな。
実は前回、反対側の防盾も少し加工してあったのです。 で、まぁ、念の為、もしかして2重ヒンジにしなくてもイケるんじゃね?と思い 一応カタチにはしてみました。
まぁやっぱりというかダメだったんですけどね。そのままでは。 通常のヒンジだと側面装甲板に小型防盾が引っかかって閉まり切らず、 引っ掛け棒でロックする事も出来ませんでした。
なので、左側と同じようにヒンジを2重化して、ダンパーを作ります。 今回は2回目なのでヒンジは上手くスムーズに可動出来るようになったんですが ダンパーの工作精度がメチャクチャに劣悪で、調整に苦労しました。 本業が時季外れの忙しさなものですから さっさと完成させたいと思い、焦って作業を進めたからでしょうね。 プラ板から切り出した小さい部品を吹っ飛ばしては作り直しを何度も繰り返し…。 時間があればもう一度ダンパーを作り直したいトコロです。
これで左右の防盾の可動機構が完成しました。 右側の防盾にはまだまだ未接着の部品がありますが、 それらを取り付ける前に砲架に仮止めをして、装甲板とのクリアランスを再度確認します。
写真からでは分かりませんが、 工作精度の未熟さから、小型防盾の可動範囲は左右で異なってしまいました。 まぁ側面装甲板に干渉しなかったら良いんですけどね。 因みにダンパーさえ無ければ、正面防盾と小型防盾を背中合わせにする位まで折り曲げる事が出来ます。
ではいよいよ砲架に接着します。
…と見せかけて
かーらーのっ
…という次週への引き。 今週は本業が忙しくて、作業はここまでになります。 ちょっとね、記事として物足りないかもしれませんが、ご了承ください。 写真を水増しして誤魔化そうとしたんですけどこれが精一杯でしたてへペロ。 本業以外にもダンパーの工作や2重ヒンジとの連動が上手くいかず苦労たりで思うようには進まず…。 なので、防盾の接着とクリアランスの確認は次回に持ち越したいと思います。 さっさと終わらせてカノなんとかさんに着手したいんですけどね。
いよいよ作業も終盤大詰めになってきました。 まだまだ細かい箇所もありますが、次週で一応一区切りつきそうですね。 という訳で、今週はここまで!
次回更新は<6/11 日曜日 夕方以降>の予定です
今週のつぶやき:最後に残るは希望か、或いは只の粗大ゴミか…
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