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コンカラー の変更点

&ref(co.jpg,nolink); 
ドラゴンからブラックラベルで発売。
車体上部(どころかあちこち)が違うらしい。 
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#region("車体編:当初の予想をはるかに超える長さの為、折りたたんでいます")
 
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*未成熟な若き肢体に闇医者の悪魔のメスが這いまわる!その淫靡な体に隠された暗号とは…!? 車体偏 [#x1589ce6]
というわけで、予約しているT54E1がいつまでたっても発売されないので、先にこのキットの製作に着手する事にしました。
色々と良い話を聞かないブラックラベルシリーズですが、はてさて。
因みに今回は諸事情により不定期連載になります。
3日以内には進捗報告したいと思っていますが。
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&ref(1.JPG,nolink); 
箱を開けてとりあえず大きめのパーツを合体させて雰囲気を見てみます。
ちょっとだけテンション上がる瞬間ですね。
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&ref(2.JPG,nolink);  &ref(3.JPG,nolink); 
車体後部のグリルを見てみましょう。
成型上の理由で下に引っ張られたかのように車体と一体化している部品が見受けられます。
これがグリル周辺に集中しています。
ちょっとだけテンション下がる瞬間ですね。
組説ではサスペンションからになりますが気になっちゃったので最初に修正します。
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1:開閉するための取っ手を切り飛ばして真鍮線に置換(14個もある…)
2:開閉するための軸を切り飛ばして適当なボルトパーツに置換(28個もある…)
3:謎のレバーを切り離して再加工+切り飛ばした部分の彫り起こし
4:燃料キャップの取っ手部分に刃を入れて立体感を出す。
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…テンションダダ下がりです。
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&ref(4.JPG,nolink);
加工途中です。
ルーバー1枚1枚が可動することを意識してスジ彫りを入れています。
分かり辛いかもしれませんが影の付き方に注意して見てください。
軸となるボルトの先端を黒く塗ってありますが、これは表裏の判断をしやすくする為です(老眼対策)。
取っ手は0.4mm真鍮線に置換しました。工作精度が低いのでガタガタですが。
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前回の修正点に加えて以下の点を修正しました。
&ref(5.JPG,nolink);
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1:謎レバークランク部が可動しそうなのに溶接されていることが分かったので伸ばしランナーで溶接跡を追加
2:やっつけたような設計の給油口をプラ板で立体感を出す
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謎レバー周りのディテールははっきりとした写真が見つからず資料探しが難航していたのですが
その過程で幾つか分かったことがありました。
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☆2の給油口は車体左側に回転軸がある
☆写真左上にある小さめの給油口は車体右側に回転軸がある
☆ルーバーは一枚一枚がフィン状になっているが保護のための金網が付いているわけではない
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博物館で展示されている車両は撮影環境が制限され、目線より高い位置にあるデッキ上は撮影しにくく判然としませんね。
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さて、ようやく組説に従ってサスペンションを組もうかと思いきやとんでもない事態に…!?
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車体上部正面に色々と面倒な点がありました…。
&ref(6.JPG,nolink);
1:ライトベースが車体と一体化しているのはまぁ良しとして、金型の都合で大きめの穴が開いている…
2:コード類の保護カバーが車体と一体化しているので別部品感が無い
3:コード類が車体と一体化しているのはまぁ良しとして、保護カバー出入り口に立体感が無い
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まず車体正面に穴が開いているのはいただけません。ライトベースごと切り取って埋める必要があります。
実車写真を見ると車体とコード保護カバーの間に浮いているんじゃないかってくらいの大きめの隙間が見られます。
仮に溶接されているのならこのままでもいいのですが…。
模型にはメリハリがなく分かりにくいですが | ̄| ではなく _| ̄|_ となっていますので
車体とカバーの間にナイフの刃を入れて隙間感が出るか試した状態です(2a)。
2よりもヘリの部分が強調されているのがお分かりいただけますでしょうか?  
成型の都合上、カバーがまるで無垢材のようになっておりコードの出口に奥行き感が無いのでなんとかしたい…。
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&ref(7.JPG,nolink); &ref(8.JPG,nolink);
まずライトベースを切り飛ばし、空いていた穴を埋めます。
で、折角なので%%切り離し中にどっかに吹っ飛んでいった%%ベース部を適当なエッチングを切り曲げして車体に接着します。
一枚で切り出す技術力はないのでコの字部(銅色)と_部(金色)の2つを合わせて1個としています。
サイズは目測現物合わせ、5個ぐらいトライ&エラー、角度を決めるのに手間取りました。
また、ライトコードはベース基部ではなくライトに直接つながっているようなので、モールドは削っておきます。
保護カバーに3か所あるコード出入り口はナイフや罫書き針でホリホリして奥行き感を演出(見やすいようにスミれ)。
雑…な感じですが肉眼で見るとここまではっきり見えないのでまぁ、良しとしましょう…。
ついでにコードにも刃を当てて立体感を出しておくと良いでしょうね。
保護カバーのヘリもナイフでスジを強調して別部品感を出しました。
仮に手違いでこの段差を削ってしまっても伸ばしランナー(極細)でリペア出来ます。面倒ですが。
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さて次はいよいよ行程1のサスペンションの組立です。
ようやくスタートラインかよ…。
…ん?…こんなところに押し出しピンの跡が……。
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*艶やかな肉脚に狂わされた愛。追い詰められた人間性が崩壊するとき、疑心暗鬼の闇が生まれる…!! [#f618aa01]
ではサス組立に入りましょう。
足回りだと5個の部品で1サスユニットになって、これが8個いるのでちょっと大変です。
部品1個1個もパーティングライン消しが必要なのでサクサクとは組めません。
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&ref(9.JPG,nolink);
1:まずダンパーとアームの接着がこの小さい四角形のみなので水平垂直はカッチリとは出ません
2:合わせ目が出来るので消す必要があります
3:なぜか表側に押し出しピン跡が来るのでパテ盛りで消します。こちらの接着面積は多めなので大丈夫
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各パーツがそれなりに複雑な形をしているので思わぬところにパーティングラインがあったりします。
完成後に見えるところ見えないところを確認して作業したほうが効率的ですね。
またダンパーとアームとケースは取り付け角度のようなものがはっきりしていない為、
これらを車体に取り付けた際に各転輪の位置が上下してしまうかもしれない問題があります。
出来れば8個すべてを同時に作って、接着剤が乾ききる前にアライメント調整したほうが良いでしょう。
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&ref(10.JPG,nolink);
サスユニットを8個作って車体に接着しました。
写真ではわかりませんが、案の定、水平にはならずガタガタと車体が不安定に…。
しかも(個体差の可能性はあるが)よくよく見てみるとバスタブ車体のほうも歪んでいるという…。
…いやこれマジどうしよう…。
サスアームが必要以上に下降しないための部品が片側6個づつあります。
これを先に強力接着しておいたほうが良いでしょう。
もし仮にサスアームが歪んで接着されていた場合でもある程度はこの部品で矯正されますが、
歪みが大きいとこのパーツがアームに押し返されて接着できなくなります。
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*スカート切り裂き犯は紅茶の香り!?残された隙間に異常な執着を見せる驚愕の動機とは…!!?? [#f618aa01]
&ref(12.JPG,nolink); &ref(11.JPG,nolink); 
前部フェンダーの取り付けです。
別パーツ化でフェンダー内側のディテールも再現されていますが
接着線が思いっきり表面に出てくるので繋ぎ目消しが強いられます。
細かいディテールが密集しているのでかなり手間がかかりますが、目立つところなので根気で処理したい。
またフェンダーステーの取り付けダボが長すぎるので適当にカットしましょう。
もしかしてステー取り付け部は車体から少し浮いているのかと思って調べてみたけど、よくわからず。
でも普通に考えたらそんなこと無いよねって。
ついつい疑心暗鬼になるブラックラベルは伊達じゃない。
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このあとはしばらく車体関係が続きます。
たぶん相当地味な記事になると思いますが我慢してね。
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フロントフェンダー周りにできる繋ぎ目をねちっこく消して、車体上部と下部をとりあえず合わせてみます。
この時よくよく観察してみたのですが歪んでいるのは下部だけじゃなく上部も歪んでました泣きたい。
本来は熱湯に浸すなりして矯正するんですけどね、このまま行きます。
強引に行ってみます。
で、接着する前にさらに気が付いたんですが…
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&ref(13.JPG,nolink);
ステー基部に結構大きめの隙間が出来ます。
抜きテーパーの都合でしょうか、これが&size(25){10か所};あります。
…ちょっと…これは…知り合いのふりをするのをやめる事は出来ても、見て見ぬふりは出来ない…かな…。
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修正案A:フェンダーを強引に下から持ち上げて瞬間接着剤で強制密着させる。
     手間はかからないが、横から見たときにフェンダーが波打っている可能性がある。
修正案B:スペーサーを挟んで隙間を埋める。10か所埋める。ひたすら埋める。
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ちょっと不安ですがA案で行きます。
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&ref(14.JPG,nolink); &ref(14a.JPG,nolink);
瞬着を一ヶ所ずつ流し込んで、強引に車体側とくっつけます。
案の定、しっかりたわみました。これが今後どういう影響を与えるのか…。
でもフェンダーなんてペラペラなんだし実際こんなもんだよねと自分を洗脳中。
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&ref(15a.JPG,nolink);
ついでにフェンダーの縁に薄々攻撃を仕掛けます。
コの字型で折り返しがあるのでそこまで削ってしまわないように注意しましょう。
絶対にここを削るヤツがいる。
ついうっかりとかじゃなくて実物を参考にしないでイメージで削っちゃうバカがいる。
…はい、&size(25){私です};(修正済みです)。
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&ref(15.JPG,nolink); &ref(16a.JPG,nolink);
フェンダーいじってて気が付いたんですが妙な段差が出来ていました…。
右側はすっきり綺麗な一直線になっているので、車体上下部貼り合わせの時に…ズレた…?
いや段差がある方が正解なのか?どっちだ?
では実物の写真を見てみましょう。
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&ref(aaa1.jpg,nolink); 
&size(25){ねーよ段差なんて。};
これが設計ミスなのか車体上下接着の時のミスなのかは不明ですが、嫌々修正しましょう。
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&ref(17.JPG,nolink);
適当なプラ板を貼って段差を埋めます。
とても作業しづらい場所なのでちょっと手間取りますが仕方ない。
因みに上の実車写真はMk1ですが、1も2もそんな変わらんだろうというリサーチ不足に基づいて作業を進めております。
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…さて。
実車写真をみてカンの良い人はもしかしてもう気付いておられるかもしれませんが
とんでもなく面倒くさい罠が仕掛けられていました。
そんな事に気付かずに黙々と作業を続けていた私に襲いかかった悲劇…。
もうね、戦闘開始カウント中からマップとMMと色判断して展開のおおおまかなイメージしとけよっていうね。
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*真夏の昼の悪夢~美尻に隠された二重三重の罠!?制服の下で微笑う卑劣な行為に悲鳴が木霊する…!秋田なまはげ旅情偏 [#f618aa01]

&ref(18.JPG,nolink); &ref(19.JPG,nolink);
車体表側に繋ぎ目が出来るのでパテ盛で消します。
またこの状態では車体とフェンダーの垂直面が一体化して気持ち悪い状態になっているので別部品感を出そうかなと思います。
その前にフェンダー止めを適当なエッチングを現物合わせでとりあえず3枚切り出して貼っていきます。
で、止めボルトの数と位置を確認しようと思い実車写真をふと見ると…
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&ref(19a.jpg,nolink);
角度がついてる…だと…!?
え、何でここで折れ曲がってるの?なにこの微妙に許されない角度!!1!1!!  &ref(u.png,nolink);
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&ref(20.JPG,nolink);
車体側のギアケース?を止めるための部分(何ていうの?)の上方向への伸びがたりなくて、クビレの位置が違う…みたい。
キットはAですがここではなくてBの四角いコードケース?のすぐ下あたりまで伸びているのが正解のようです。
しょうがないので実は苦労して切り貼りしたエッチングをベリベリと剥がします。
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&ref(21.JPG,nolink); &ref(22.JPG,nolink);
プラ板貼って修正しようと考えていたらなぜかパテを盛っていました…。
脱力感で思考能力が低下していたようです。
&size(25){…なにこの黄色い粘菌。};
やっちまったと焦りましたが、でもまぁ取り敢えず綺麗に成型出来たので良しとしましょう。
ギアケース止めの頂点はそのままに尾根の部分とでも言いましょうか、そこを緩やかにした感じです。
これによりフェンダー止めにも角度が付くようになりました。
作業し辛かったので結局エッチングは全部剥がすことに…。
…マジ許されない…!!
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&ref(23.JPG,nolink); &ref(24.JPG,nolink);
そして成型の都合上、フェンダーの厚みがそのまま車体側に押し出された格好になっていた事に改めて気付きました…。
この時点でフェンダー内側(向かって左側)を薄くスライスしていたからさぁ大変。
外側(向かって右側)を削っていたらこんなことにはならなかったのに…と大後悔。
これまた仕方ないのでバッサリと切断してフェンダーが車体後部に被らないように加工します。
因みにこの時点で上でパテ盛りした黄色い部分を&size(25){もう一度やり直す};事になります。
むせる。
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&ref(25.JPG,nolink); &ref(26.JPG,nolink);
切り離した部品をガイドにして薄めのプラ板を切り貼りして色々と再修正しました。
確認のためオキサイドレッドのサーフェイサーを吹いています。
で、フェンダー止めを今度はプラペーパーで切り貼りしてボルトを植え付け。
実際の所、クビレ部分の角度が非常にシビアで、キツ過ぎても緩すぎてもダメで何度もトライ&エラーしてます。
それでいて出来上がったものは…その…微妙…な…角度に…。
…ユルシテ…ユルシテ…。
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側面装甲板と後面装甲板の溶接跡をほっそい伸ばしランナーで入れてますが写真でも肉眼でも殆どわかりませんね…。
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因みにお気づきかと思いますが、この作業は&size(25){左右両方};にありまぁす…。
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&ref(27.JPG,nolink); &ref(27a.JPG,nolink);
成型の都合で省略されてしまったコードを根元から切り取って伸ばしランナーでフェンダー側へと繋ぎます。
右側の写真だとフェンダーが車体側に被っていない様子がお分かり頂けるかなと。
また右上に見えるキッチリとした四角い台座は、本来溶接で盛り上がったようなボコボコした形状をしていますが無視します。
つかれたよパトラッシュ…。
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&ref(28a.JPG,nolink); &ref(28.JPG,nolink);
後部パネルについている牽引ホールドも今一つ実感が無くてなんじゃコラ化しているので渋々手を入れます。
三角の部分を別部品ぽく見せるためのスジ彫りと表面モールドの追加をしました。
上の実車写真と見比べてみてください。
でもあんまりジロジロ見ないでください死んでしまいます。
また横から見ると六角ボルトのアスペクト比が少々おかしいので上下をナイフで切り落として正六角形にします。
あ、これはまだ修正前なのであしからず。
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※afterで追加してあるー状のモールドは実はbeforeにもあるのですが
 見落としていて繋ぎ目消しの際に削ってしまっていましたてへペロ。
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さて、フェンダー周りがひと段落したので後部パネルを仕上げていきます。
組説では最初に複数の部品をパネルに接着するよう指示がありますが
今回のように面倒なことが起きることもありますので
私はなるだけ車体を箱組にしてから部品を取り付けるようにしています。
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といっても、取り付ける部品はそう多くありません。
各種ホールドと砲身固定具、四角い箱(電話ボックス?)、幾つかの謎の部品。
どの部品もかつて究極のティーガーを発売したメーカーとは思えぬメリハリのない凡庸なもので
歴史を知る者には哀愁を感じさせる風合いです。
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手短ですが今回の作業はここまでとなります。
内容的に物足りなく感じますが思いのほか%%本業を疎かにしていた%%フェンダーで時間を喰ってしまいましたのでご勘弁を。
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まぁ折角ですので、ここまでのおさらい+αをしておきましょう。
&ref(29.JPG,nolink);
A:フェンダーの縁を薄くし、コの字型に整形する。
B:フェンダーの位置修正、固定具とボルトの追加。
C:コードの追加、コードケースと受け(?)が一体化しているので刃を入れて別部品ぽく細工。
D:起動輪と最終減速装置にイヤな隙間ができる。これが正解かは分からないが修正は容易なので今は放置。
E:牽引ホールドのディティール追加。
F:極細のチェーンを追加(予定)
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以上、時間と手間がかかる割にはとてもuseless地味な作業でした。
そして何より本当に恐ろしいのは&size(25){全19行程中、まだ5行程しか進んでない};というね…。
…終わるのかコレ…?
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さて、ここからは車体その他の構造物をやっつけていきましょう。
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&ref(30.JPG,nolink);
後部にもあった牽引具は前部にもあるので同様に小細工して接着します。
ふと何気なくヴォルスタッド画伯の描く箱絵をみていたところ…
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&ref(31a.jpg,nolink);
…んんんー?
キミ、形違くない?
羽が1枚しかないよ?
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では組説と箱絵と実車を見比べてみましょう
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&ref(31x.jpg,nolink); &ref(31y.jpg,nolink); &ref(31z.jpg,nolink);
         組説                                                         箱絵                                   実車                   
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&ref(30.JPG,nolink);
出来上がったもの
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&ref(g.jpg,nolink);
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&size(25){くあーーーーーーーーーーーーーーっ!!};(富井部長のような声で)
おまえーーーーーーーっ!
組説がなーーーーーーっ!
絶対組説なんかに負けたりしない!修正してやる!
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&ref(32.JPG,nolink);
はい、刃を入れてザックリと切断しました。
もしかして2枚羽の前部牽引具もあるのかもしれないと思いつつ、切断面をヤスって修正。
修正はね、簡単なんですよ。修正は。
そこまでの過程を全て台無しにしうる能力の持ち主、ブラックラベル。
オラなんだかワクワクしてきたぞ。
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気を取り直してフェンダー上に複数装備されている雑具箱に取り掛かります。
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&ref(33.JPG,nolink);
一体成型ですが金具の再現度とか立体感はとても良好です。
しかし取っ手が成型上の制約から箱と融合してしまっているので修正します。
うーん…ちょっと前なら別パーツ化してそうな所ですよね。
因みにこの取っ手はコの字ではなく弓のような形で、溶接されているようです。
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&ref(34.jpg,nolink); &ref(35.jpg,nolink); &ref(36.jpg,nolink);
左から順に、台座を残して取っ手を切除し、収まりをよくするためV字型に切り込みを入れて
治具を作って真鍮線で取っ手を複数(計11個)作りました。
治具は適当に拵えたものなので一個一個手作業で形を整えます。
当然何個かはピンセットで摘まんだ時に瞬間移動します。
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&ref(37.JPG,nolink);
取っ手の修正が完了です。
今までの作業と比較するとそれほど手間でも難しくもなかったような気もします。
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&ref(38.JPG,nolink);
次に箱の上蓋をグルッと一周するリベットですが、これも成型の都合でパーティングラインが出ています。
塗装した時に確実に目立ってしまうので消したい所…。
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&ref(39a.jpg,nolink); &ref(39b.jpg,nolink); &ref(39c.jpg,nolink);
左から順に、マーカーで黒く塗りつぶし、ナイフの刃でラインを消し、ヤスリでリベットのラインを消します。
黒塗りをすると消し切れていないラインが視認しやすいのでオススメです。
(刃のすぐ横にまだ消し切れていないーが薄っすらと見えます)。
以前のドラゴンならスライド金型を多用して繋ぎ目無しで完全再現していたでしょうね。
タミヤなら省略、トランペッターその他ならエッチングで再現といったところでしょうか。
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&ref(42.JPG,nolink);
雑具箱の修正は以上です。
次回はこれを車体に接着し、その他もろもろをやって車体編は終わりになるハズです。

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#br

先週に引き続き車体装備品をやっつけていきましょう。
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&ref(43.JPG,nolink);
なにやらごついパーツがあります。
なんでしょうねこれ……と思った瞬間から再び地獄が始まりました。
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#br
&ref(44.jpg,nolink);
実車を見たところ、牽引ロープ固定具のようです。
全体が薄い板金を曲げて溶接して組み上げられているようです。
キットでは一発成型されており、波止場にでも置いてありそうな武骨な鉄の塊になっています。
このままではトレンチコートを着た探偵が足をかけてポーズを取りそうなので修正します。
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#br
&ref(45.JPG,nolink);
基本的にはフチを薄く削って板の組み合わせ感を出します。
その過程でいじれるところを時間と技術が許す範囲で対応しました。
#br
1:U字型の内部をくり抜き、全高を低くします。
2:U字金具の土台を適当な丸棒を輪切りにして接着します。
3:溶接跡を再現します。
4:キットに成型されているボルトを切り飛ばして植え替えます。
5:金具を適当なエッチングから見繕って接着します。
6:このアングルでは見えませんが、下面の受けを適当な丸棒を輪切りにして再現します。
 さらにその中心にボルトを追加します。
#br
#br
&size(25){くっそめんどくさいです。};
…やらなきゃいいんですけどね…。
#br
#br
&ref(46.JPG,nolink); &ref(47.JPG,nolink);
元の部品と比較してみましょう。
全体的に華奢な感じになった気がします。
背びれの形が実車と大きく異なっているあたり、設計者にまるで熱意がないことが伝わってきますね。
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#br
&ref(48.JPG,nolink);
車体側面に牽引ロープを通すためのL字金具があります。
この写真では分かり辛いですが、外側を向くように指示がありますのでその様に接着しました。
そこでふとパッケージの箱絵を見たところ、疑問が生じたので実車を確認します。
※部品番号を黒く塗り潰しているのは付け忘れを防ぐための「接着済み」という意味です
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#br
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&ref(48aa.JPG,nolink); &ref(49a.jpg,nolink); &ref(50aa.png,nolink);
   組説(分かりやすく反転)            箱絵                実車
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&ref(51.JPG,nolink);
出来上がったもの
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#br
&ref(g.jpg,nolink);
#br
&size(25){くあーーーーーーーーーーーーーーっ!!};(富井部長のような声で)
おまえーーーーーーーっ!
組説がなーーーーーーっ!
消費者を2度もなーーっ!
#br
#br
#br
写真ではとても分かり辛くて恐縮ですが、L字金具は箱絵と実車共に内側を向いています…。
このあとエナメル溶剤を流し込んで接着した部品を車体から剥離する作業と相成りました。
#br
#br
#br
今週はここまでの作業となります。
来週は牽引ロープ回りと工具関係をやって、車体編は終わりになります。
え?車体はもう終わりじゃないのかですって??
#br
#br
#br
&size(25){今週で車体編は終わると約束したな。};
&size(25){あれは嘘だ。};(玄田哲章の声で)。
#br
#br
#br
だってよう、上の牽引具1個作るのに3時間かかっちゃったんだもん…。
しかもこれ車体の両側に装備されているからもう1個作らなきゃならんのです。
さらにですね、もう一つ別の部品を加工してたんですがそれが没となってしまって
それはもう壮大に時間を浪費したという…。
まぁ営業日(=作業日)も4日しか無かったしね!仕方ないね!
というわけですいません、今回はここまで!
#br
#br
&size(18){&color(Red){<9/30更新>};};ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
#br
#br
みなさんボンバーマンやってますか?
攻守を5連続で同じ側に配置されるの勘弁してください…。
#br
では前回に引き続き牽引ロープ回りをやっていきましょう。
#br
#br
&ref(52.JPG,nolink); &ref(53.JPG,nolink);
牽引ロープのU字部分が切り欠かれていて後ハメ出来るようになっていますが
そのままだと組んだ時に欠けた部分が正面に来てしまい、全く意味がありません…。
ドラゴンの思いやり…違うそうじゃない
#br
#br
&ref(54.JPG,nolink);
なのでU字部分を繋いで、プラ棒で軸をこさえて塗装後に接着できるように加工します。
ここ欠けてないU字を付けてくれた方が良かったんじゃないかなぁ…。
#br
#br
&ref(55.JPG,nolink); &ref(55a.jpg,nolink);
なにやら再びゴツイパーツが出てきました。
これは牽引ロープを中継する金具のようです。
そのまま付けようかとも思いましたが折角だからいじってみましょう。
#br
#br
&ref(56.JPG,nolink); &ref(57.JPG,nolink);
適当なエッチングパーツを切り貼り曲げ接着してそれらしいものを4個作ります。
とても小さく脆い為、ハンダ付けしたい所ですがその技術は無いので瞬着を使いました
(実際その後の作業で不意に触れて何個か飛ばした)。
#br
#br
&ref(58.JPG,nolink); &ref(59.JPG,nolink);
フェンダー上の本来のパーツ取り付け位置が切り欠かれているのでプラ板で埋めます。
そのフェンダーを挟み込むように金具を接着します。
外側の脚をL字に曲げているのは接着強度を確保するためで
本来はちゃんとした4本足で溶接されており、こうなってはいません。
元パーツに比べて、より華奢な感じになったと思います。
#br
#br
&ref(60.JPG,nolink);
因みにこれは元パーツを治具替わりにして試作したものです。
これでいいじゃん!と思って複数作って接着までしましたが、
実物とニュアンスがかなり違っていたのでやむを得ず破棄して新造しました。
これで相当時間をロスしたのが悔やまれます。
#br
#br
&ref(61.JPG,nolink);
ここまでが牽引ロープ周りの工作です。
鉄の塊である車体に対してペラペラ感のある金具類が良い味に出せたかと思いますがどうでしょうか。
#br
#br
#br
&ref(62.JPG,nolink); &ref(62a.jpg,nolink);
フェンダーにあるこの四角い箱は何だろうと確認したところランプ(ライト?)のようです。
とりあえず形にだけはしましたって感じでドラゴンのやる気のなさが伝わってきますね…。
小さいけれど目を惹くポイントなだけに残念な具合です。
#br
#br
&ref(63.JPG,nolink); &ref(c7.jpg,nolink);
もうちょっと何とかしたいと思い、ナイフで削って丸棒でランプを再現してみました。
しかし実物とは大きさや存在感がずいぶん違う…。
と、ここで意外なパーツを発見しました。
組説にはこの「部品C7」の指図がどこにもなく「もしやこれはドラゴンの最後の良心!?」と小躍りすること数秒…。
実はこれ、リアフェンダーに付くテールランプなのでした。
#br
&size(18){日々退化する製品品質に心を痛めた設計者は、辞職覚悟で密かにボーナスパーツを同梱した…!!};
#br
…というロマンチックな妄想は吹き飛びました。
はい、ただの&size(25){記載忘れ};なのです。
バーカバーカ!(泣)
#br
#br
&ref(64.JPG,nolink); &ref(65.JPG,nolink);
もう半ばヤケになったので手を入れます。
まず、ただの四角いブロックを後ろ側に繋がっているコードを延長するように削り込み、
これまた適当なエッチングを使ってガードを4個こさえて接着します。
本来はボルト止めされていますが、自分にはそこまでは再現できませんでした。
レンズ部はプラ棒を使いましたが適当なクリアパーツを持ってきた方が良いでしょうね。
ただ、改造したものの、大きさ自体はあまり変化がなく、実際はもう半回り大きい感じでしょうか。
#br
#br
&ref(67.JPG,nolink); &ref(68.JPG,nolink);
そして件のテールランプです。
組説に番号は書かれていませんが、図にはちゃっかり載っています。
見落とすわ!
後側のフチを薄く削り、フェンダー上にモールドされているコードを伸ばす形で接続します。
これもガードはペラペラなので作り直すとより実感が出るでしょう。
#br
#br
&ref(69.JPG,nolink);
ライトの後下部に接点を作り、コードを這わせて車体に接続します。
実車を見るとコードはもっと弧を描くように伸びていますが、まぁこれで…。
車体側へはコードガードの下に潜り込むようになっていますが
穴あけを失敗して車体から直に伸びているようになってしまいました(要修正?)。
レンズ部は塗装後に接着する予定。
#br
#br
&ref(70.JPG,nolink); &ref(71.JPG,nolink);
ドライバー用ペリスコは無垢の一体型なので適当なクリアパーツを用意します。
レンズ部分をくり抜いてフィッテッィングさせ、塗装後に接着できるようにしました。
#br
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&ref(72.JPG,nolink);
ハッチは合いが悪く、左にあるピン穴の位置もズレているので強く押さえないとはまりません。
開閉可能にしようと内側を色々削ってみたのですが、諦めて接着しました。
…開ける機会なんて無いよね?よね?
#br
#br
&ref(73.JPG,nolink);
サイドフェンダー支持架は片側5本構成になっています。
そのうち中3本のフェンダー内側への接着位置が不明瞭ですが
前後の2本にフックが付いているのでこの2本とフェンダーを先に接着して
中3本を合わせた方が良さそうです。
#br
#br
&ref(aa1.jpg,nolink); &ref(74a.jpg,nolink); 
サイドフェンダーは一体成型されているので繋ぎ目をナイフ等で強調して
別部品感を出すと良いでしょう。
上にあるハンドルも車体と一体化しているので周囲をけがいて立体感を出すといいでしょう。
フェンダー固定具はなぜか外側の穴が埋まっています。
これは内側にある固定台座を意味しているのでしょうか…?
そういう風には見えないんですけどね…。
あと、前回取り付け指示ミスがあったワイヤー固定具は切り飛ばして適当なエッチングに変えました。
#br
#br
&ref(75.JPG,nolink); &ref(76.JPG,nolink);
フェンダーの取り付け部も実車とはニュアンスが違うので修正します。
恐らくフェンダー取り付け位置出しのためにここを切り欠いたのでしょうが、逆に手間になりました。
時間が無くて慌てて仕上げたので荒いですね…後で修正します。
#br
#br
&ref(77.JPG,nolink); &ref(77a.jpg,nolink);
スコップ固定具はそのままではプラの肉厚が出てしまうので薄く削ります。
内側を削るとスコップが固定できなくなるぐらいに緩くなりそうなので外側を削りました。
また形自体も少し違うのですが、今回はこのまま使います。
決して面倒だからとかそんなんじゃないんです本当です信じてください。
…ハイ、面倒です。
#br
#br
#br
&ref(78.JPG,nolink);
これでようやく車体が終わりました。
ここに載せてないもの(排気管とか)は特に問題なく組めたので割愛しました。
自分は基本的に塗装後に接着できるものはバラしておく派なので
この写真のように完成には程遠い状態になっています。
実は転輪もまだ加工が終わっておらず、軸も短いので車体には取り付けていません。
他にも未加工の部分があって車体完成!って訳ではないのですが
一応これを持ちまして車体編は終了したいと思います。
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#br

コンカラー製作 第2期公開は&color(Red){<10/21頃になる>};と思います。
次回までかなり期間が開いてしまいますが
本業の方が立て込み始めているので製作時間がなかなか取れそうにないのです。
もし早めに更新できるようでしたらその際は随時UPしますので今後ともよろしくお願いします。
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&size(500){俺たちの戦いはこれからだ!};
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                                                 …つづく

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&size(25){投票結果!};
#br
塗装に関する投票有難うございました。これにて投票を〆切らせていただきます。
&ref(pait.png,nolink);
#br
最終的に24対16ということで、今回は&color(Green){&size(25){グリーン};};で塗装にしたいと思います。
#br
なお、塗装自体は年末位になるかと思いますが、それまでお付き合いして頂けると嬉しいです。

#endregion
   

#region("砲塔編:当初の予想通り長くなりましたので折りたたんでいます")
#br
#br
さてここからはいよいよ砲塔の製作に取り掛かりましょう。
車体で散々苦労したのではてさてどうなるか…。
#br
#br
&ref(79.JPG,nolink); &ref(80.JPG,nolink);
まず砲塔そのものですが多方向金型によるパーティングラインが目立ちます。
概ね黒マーカーで示した感じに1周してるので丁寧に消しましょう。
砲塔後部にフックを取り付けるモールドがあります。
取り付けていない車両もあるようなので面倒なら削りとるのもアリかな。
#br
#br
&ref(81.JPG,nolink);
砲塔上下を接着して繋ぎ目を消した後、溶きパテで鋳造肌表現を施します。
コードなどの細かいモールドがありますので注意しながら行いましょう。
#br
#br
&ref(81a.JPG,nolink);
配線コードもイイ感じにモールドされていますが、けがいて浮き立たせておきます。
#br
#br
&ref(82.JPG,nolink);
さていよいよ砲身と防盾と防塵カバーの接続です。
砲身はモナカ式なので繋ぎ目を消す必要がありますが細かいモールドが無いので比較的簡単でした。
繋ぎ目を消した後に無意識で防循に接着してしまいましたが、作業し辛いのでまだ接着しないほうが良いでしょう。
#br
#br

砲塔側に仰俯角が取れるような軸があり、軟質素材で防塵カバーを再現。
これをコアファイターとA・Bパーツ宜しく、華麗に空中ドッキング!
#br
#br

&size(35){こいつ、うご………………};……………かない……………………
#br
#br

…えっ…動かない…?
ハイ、動きません。上下に1mmすらも動かず砲身はただただ真正面を向くだけです…。
カバーは軟質素材だけどハメると結構ガッチリして相当な力を加えないと動かない。
写真撮るのを忘れるくらいに動きません。
まぁ確かにね、商品説明に砲身可動を謳っている所は無いんですけどね。
この2重3重にも仕掛けられた思わせぶりな部品構成に普通期待しちゃうじゃないですか…。
いっそエポパテとかでカバーを作り直した方が良いんじゃないかなこれ…。
#br
因みにその時の気分↓
&ref(82a.jpg,nolink);
#br
#br
#br
#br

&ref(83.JPG,nolink);
で、このキットのウリ?の一つでもある軟質素材の防塵カバーですが
皺以外はダルいモールドで、残念ながらリベット上にパーティングラインがあります。
どうすんだこれ…。
柔らかすぎてヤスリ掛け出来ないし、ナイフで切り取ろうにもフニャフニャ過ぎて刃が立たない…。
#br
#br
&ref(84.JPG,nolink);
それならばいっそと思い、リベットのモールドそのものをナイフで切り飛ばしてみました。
リベット自体がメリハリのないモールドなので、手間だけど他から移植すればいいかなって。
ただまぁ、やっぱり上手くいかなくて、綺麗に削ぎ落せずボコボコになってしまいました…。
ヤスリ掛けをしたり流し込み用セメントを塗って滑らかにしようと努力してみましたがリカバリーできず…。
#br
#br

動かない砲身+ダルい防塵カバー=・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
#br
#br
これは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
#br
#br
#br
#br
&size(30){砲身の可動化!防塵カバーの自作!!!!!1!!!!};
&size(30){やるしかねぇ!!!11!!!};
#br
#br
&ref(85.JPG,nolink);
まず、防盾の縁の厚みをプラ板で修正します。
これをしないと軟質素材分の厚みだけ部品側に食い込んでしまうのです。
まぁ、カバーで見えなくなるのでこの辺は適当にやっていますが。
#br
#br
&ref(86.JPG,nolink);
次に防塵カバーを作ります。
実は初めて作るのでかなりの不安なのですがやるしかねぇ!
どこの家庭にも1箱はある普通のティッシュに塗料を染み込ませます。
少しだけ薄めた程度の濃度で、叩くように塗り広げていきます。
#br
#br
&ref(87.JPG,nolink);
塗料が乾燥したら木工用ボンドをそれなりに薄めて同じように塗っていきます。
これは強度を確保するためのもので、ボンドが乾燥するとちょっと引っ張った程度では破けなくなります。
#br
#br
&ref(88.JPG,nolink); &ref(89.JPG,nolink);
オキサイドレッドのサーフェイサーを吹いて、適当な大きさに切ったものをとりあえず防盾周りに巻いてみました。
巻く時は両面テープの細切りを粘着力を弱めて防盾外周に貼っています。
#br
気を付けなければならないのが俯仰角を考慮しないと長さが足りなくなる事です。
今回は俯角を付けた状態を基本として切っていったら仰角の際に足らなくなり内部が見えてしまいました。
こうなるともったいないけどやり直しです…。
#br
#br
カバーにある程度の余裕を持たせて切り出したら防盾側から接着していきます。
強度と若干の修正も出来る事を踏まえてゼリー状舜着を使いました。
結構神経を使う作業で、失敗すると色々とダメになる可能性もある箇所なだけに途中写真を撮る余裕もなく…。
#br
防盾側が終わったら砲塔側を同じように舜着で貼って行きます。
多少カバーがはみ出しても構わないので、とにかく内部が見えないようにだけ気を付けます。
これが初めての工作なので断言はできませんがこの時点でカバーの皺の付き方が変わってくるように思います。
皺を意図的に形作る事が出来ればいいのですが難しいですね。
#br
#br
&ref(90.JPG,nolink);
不要な部分はナイフで切っていきます。
境界線が分かりにくいので砲塔側に傷がつかないように注意します。
#br
#br
&ref(92a.jpg,nolink); &ref(92.JPG,nolink);
実車では向かって左側にカバーの繋ぎ目が見えるのでそれに準じてみました。
重なるところは当然ティッシュの厚みでゴワゴワするので皺が派手になってしまいます。
なおこの編集中に気が付いたのですが、実車写真をよく見ると右側にも繋ぎ目がありました泣きたい。
上面は判りませんが恐らく左右上がコの字の1枚布で、それに下面の1枚が繋がって1周するようです。
既に修正するには最初からやり直さねばならないため、今回はこのままにします。
コの字と1枚ならもう少し簡単に出来たかもしれない…。
#br
#br
&ref(91.JPG,nolink); &ref(93.JPG,nolink);
4回ほどトライ&エラーして、皺の感じはこのようになりました。        ↑失敗作
やり直しをする事を踏まえてカバーは多めに作っておいた方が良いですね。
実車をみるとそんなにシワシワではないし、まぁこんなモンかな
防盾を何度か上下に動かしてみましたがティッシュの強度に問題はありませんでした。
なお、動かせば動かすほど皺の形は変化していくので要注意です。

#br
#br
&ref(94a.jpg,nolink);
次にカバーを止めているベルトを作ります。
多分金属製だと思いますが写真を見ると柔らかそうにも見えますね。皮革?
厚みも薄そうなのでプラペーパーを使って再現します。
#br
#br
&ref(94.JPG,nolink);
カバーは1周を上下左右4本のベルトで固定しているので、マスキングテープでおおよその長さのアタリを付けます。
アタリを付けたテープの長さを元に、プラペーパーを切ります。
実車の切り口は直角ではなく半円になっていますが小さすぎて再現できないので
角を45度くらいに切って、なんとなく半円のように見えるようにしています。
#br
#br
&ref(95.JPG,nolink);
めっちゃズレていますが、これは先に接着したカバーのほうに問題があり、この後ナイフで切除します。
プラペーパーも舜着で固定していきますが、左右で長さや位置がずれないように注意しながら慎重に行います。
失敗したと思って剥がすと下のティッシュを破壊しかねないのです。
…というか…破壊したんですけどね(ちょっとだけ)。
ちなみに防盾側は上と下、右と左は同じ長さのようです。
#br
車体側は特に下のベルトの接着が困難でした。
貼る面が他と違って垂直で面積も少ないから結構強引に接着してあります。
#br
#br
&ref(96.JPG,nolink); &ref(97.JPG,nolink);
最後にベルトを止めているリベットを移植して完成です。
リベットは防盾左右が各3個、上下で各14個、車体側が左右各7個で上下で各20個位です。
多少並びが悪い所もありますが…まぁこれで…。
このリベットはジャンクのパンター転輪から削ぎ落したものを使っています。
元の軟質素材と比較してみて…うーん、どうなんだろ。
#br
また、ベルトを接着している時に感じたのですが、
防盾の4隅の角はもう少しカドを削って、八角形っぽく加工したほうが良さそうです。
防塵カバーを貼り終えた後だったのでそのままにしていますが…。
#br
#br
&ref(x.jpg,nolink); &ref(y.jpg,nolink); &ref(c.jpg,nolink);
これで砲が仰俯角取れるようになりました。
リアリティから言えばエポキシかなんかで皺を作って固定にしたほうが良いのでしょうが
折角なので可動式にチャレンジしてみました。
やっぱり上下に動くと表情が出てくるので良いですよね。
このティッシュ製カバーで過去作のM103モンスターにリベンジしたい…いややっぱいいや。
#br
#br
#br

さて今回初挑戦となりました保護カバーの製作、いかがでしたでしょうか。
試行錯誤しながらなのでこれがベストとは言えませんが何かの参考になれば幸いです。
#br
#br
#br
#br
さて、煙幕弾発射器の基部が不明瞭だったので写真を繁々と眺めていたら新発見がありました。
それも発射機ではなくて、先ほど作り終えた防塵カバーの。
新たに見つけた写真では今まで参考にしていた写真よりも明るくて鮮明に写ってるんです。
コレの意味するところはつまり…
#br
#br
&size(30){私、間違っておりました};
#br
#br

防塵カバーを止めるベルトなんですが、それまで上から見た写真がなかったので憶測で作りましたが
実際は上下左右の4本ではなく、上下左右+対角4本の計8本で固定されていたんですね。
車体側は上左右下2の5本+対角左右の計7本です。
イギリス人、こまけぇーなぁーもー…。
#br
#br
&size(30){早速作り直しましょうそうしましょう(泣};
#br
#br

&ref(100.jpg,nolink);   &ref(ribetto.png,nolink); 
実車では上側はベルト1本かと思っていましたが、矢印の所で分かれていますね。
車体側は見難いですが、別写真でも同じような所に段差があったので恐らく同じ構成かと。
右の図は、やっつけですが正面から見た時のベルトの位置とリベットの数です。
おわかりいただけるだろうか…。
#br
#br
&ref(101.JPG,nolink); &ref(102.JPG,nolink); 
左が前回組上げたもので、右が今回修正したものです。
これに合わせて幾つかのリベットを剝ぎ取って位置を修正しました。
パッと見、汚いですが、これはリベット先端に目印用黒マーカーが塗ってあって、
固定時に流し込み接着剤を使った為に滲んだからです。
塗装すれば気になりません(たぶん)。
今気が付いたんですけど、これ、実車には防盾に吊り下げフックが付いてねーなー…。
個体差かなーそうだといーなー…

#br
#br
&ref(103.jpg,nolink); &ref(104.JPG,nolink); 
下側も見辛いですが矢印の所で分割されているのでそれに合わせて修正します。
防盾側のリベット数は計算通りだったのですが
車体側は実車より2個程多かったので結局全部植え直しになりまみた。
すこし泣く。
#br
基本的にベルト自体は剥がさずにナイフで切込みを入れるだけで済んだのが不幸中の幸いでした。
砲身ほんと邪魔。なんで接着しちゃったんだろう…。
#br
#br

&ref(105.JPG,nolink); 
次は後部のバスケットです。
たった4パーツですが、組説が変な角度で描いてあるので注意して組みましょう。
なんでそのアングルで描くんだよって感じで騙し絵の趣。
#br
#br
&ref(106.JPG,nolink); 
組み方が悪かったのか設計が悪いのか、根本の長さが足りなかったので適当に延長しました。
ついでに隙間も出来たのでプラ棒で溶接跡を再現しましたが
実車では溶接されてはいるものの、そんなに目立たないのでやらないほうが良いかも。
明らかにオーバー表現過ぎました。
直す気はない。
#br
#br
&ref(107.JPG,nolink);
砲塔右側に「薬莢捨てるとこ…」があります。
開閉選択式ですが、折角なので可動にしてみましょう。
なお実車では内部に自動排莢装置が組み込まれおり、発射後にこのハッチから車外に捨てるようです。
しかし模型ではハッチを開けても伽藍洞なので無理に開閉させる必要は無さそうですね…。
#br
#br
&ref(108.JPG,nolink);
細目のドリルで本体側を貫通させて、同じようにハッチも貫通させます。
軸の位置決めがシビアでなので慎重に行いましょう。
もし失敗したら可動は諦めるつもりでしたが、なんとか無事貫通しました。
ハッチの裏側は肉抜きされているのでプラ板で塞いでおきます。
また実車のハッチ裏には何か部品が見えますが詳細はわかりません。
あとで適当にいじるつもリです。
#br
#br
&ref(109.JPG,nolink); &ref(109b.png,nolink);
砲塔左右側面には発煙弾発射機がありますが、取り付け基部が非常に残念な出来です。
発射器自体もニュアンスが違うので、ちょっと修正してみましょう。
#br
#br
&ref(110.JPG,nolink); &ref(111.JPG,nolink);
まず裏の固定具を切り取ってフラットにします。
適当なエッチング板を切り、コの字の板に加工して台座を作ります。
キットではこれが完全に省略(無視?)されているので立体感がありません。
ちょっと前のドラゴンならコの字は無理でもカタチだけは表現していたと思うんですけどね…。
#br
同じく適当なエッチングでC型の固定具を作りますが、下に来る固定具はC型ではなくJ型になります。
長さなどは現物合わせで調整します。
#br
#br
&ref(112.JPG,nolink); &ref(113.JPG,nolink);
砲塔側にも台座のようなモールドが見られますので穴埋めついでにプラ板で再現します。
正直この辺はどうなっているのかが分かりにくいので憶測です。
先ほど作ったC型J型の固定具を砲塔に接着します
当然ながら二本の台座は平行でなければなりません。
発射器があらぬ方向を向いてしまいます。
この写真では光の加減で平行ではない様子が判別できると思いますが
CとJの弧になった所を押さえたり伸ばしたりで調整しました。
#br
#br
&ref(109a.JPG,nolink);
発射器本体のハンドル?が一体成型されているのでドリルやナイフで内側をくり抜きます。
でも多分これハンドルじゃないと思う…。
#br
#br
&ref(114.JPG,nolink);
まぁ、多少平行でなくても強引に接着してしまえば何とかなります。
とりあえず大味ではありますがこの作業により、華奢な感じが出たと思います。
なお、以前の工程で丁寧にケガいて立体感を出した配線は邪魔なので切り飛ばしました。
後ほど再現する予定です。
#br
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#br
#br
#br
#br
#br
&ref(115.JPG,nolink);
ふと、背後からゆるりと忍び寄る不気味な影…
#br
#br
&ref(116.JPG,nolink);
&size(20){ゴッ!!ガガガッ!!!!};
#br
#br
&ref(117.JPG,nolink);
&size(20){ゴリゴリゴリッ!!!!!};
#br
#br
&ref(118.JPG,nolink);
&size(15){ゴガガガガガゴッゴガッガガガガ!!!!!!};
#br
#br

&size(23){気に入らねぇ!どこもかしこも!};
&size(23){いいかよく聞け俺はなぁ!ただプラスチックを削ってんじゃねぇ!};
&size(23){己が&size(40){命};を!};
&size(40){魂};&size(23){を!};
&size(23){かけがえの無い&size(40){勤務時間};を削って取り組んでんだ!};※社長が何か勘付いた様子です…
&size(23){それなのにテメェときたら…!!};
&size(23){いいぜ、ブラックラベルが何でも適当に製品化するってなら};
&size(23){まずはそのふざけた造形をぶち殺す!!!};
&size(23){行くぜっーーー!ゴリゴリアタッーーーク!!!(物理)};
#br
#br
&size(50){完成間近なのに俺様只今大乱心!!};
#br
#br
どうなる次回!!!??!?!?!?!!!11!?



#br
#br
#br
さて前回大きく心を乱してしまいました私ですが、
実車写真を見れば見るほど違和感が大きくなり発作的にヤスリを手にしていたんですね。
何がそうさせたのかと言いますと、キットの砲塔形状が結構ふっくらと丸い事に起因します。。
#br
#br
&ref(119.JPG,nolink); &ref(121.png,nolink); 
ピンボケしててアレですが、正面から見ると側面のアウトラインが
実車ではほぼ直線であるのに対し、キットでは弧を描いているのがわかります。
また直線の終点から垂直に落ちるラインもキットは高めになっています
#br
#br

&ref(120.JPG,nolink); &ref(122.png,nolink);
側面から見ても実車は若干の丸みを帯びてこそいますが、
キットでは大福のごとく実にふっくらとした柔らかいラインになっています。
#br
#br
そういえばこのキットを購入して開封した時になんとなく砲塔に右手の掌をかぶせた事がありました。
「このフィット感…マウスみたいな砲塔だな…」と思ったものですが
要はそんな感じで全体的にふっくらしてるんですね。
#br
#br
#br
&size(40){修正します};(完全に予定外
#br
#br
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#br
&ref(123.jpg,nolink); &ref(124.JPG,nolink);
実車では視察窓が丸い部品(?)の所まで切削されていて、
そこから傾斜がかかり、さらに1段落ち込みます(くびれ発生)。
上面は主にここら辺の面構成の修正になりました。
また側面の垂直面は低めになるようにしました。
※ここからのキットの写真は全て修正後のものです。
#br
#br
&ref(126.JPG,nolink); &ref(125.JPG,nolink);
すんごい大雑把ですがポリゴンモデルみたいに線を引くとこんな感じに修正しました。
くびれたところはくびれっぱなしではなく上面中央に繋がるラインになります。
正面からのラインもなるべく直線になるように削り込みます。
また、砲身の付け根、砲耳のあたりは3段階に折れています。
キットの元の写真を撮っていなかったので前後比較はできないのですが
だいぶ「シュッとした」感じになったのではないでしょうか。
#br
#br
&ref(127.JPG,nolink); &ref(128.JPG,nolink);
左側も同様に修正しました。
こちら側はハッチからやや垂直気味にラインが落ちてくびれが出来ます。
実車では正面から見るとここに三角の影が出来ます。
なお、激しく発作的で理性を欠いたヤスリがけをしたため、煙幕発射器の台座が壊れています。
#br
#br

&ref(129.JPG,nolink);
こちらは右側と違って上面が弧を描くようなラインに修正しました。
上面と側面傾斜部の繋ぎ目(黄色いパテの辺り)はここまで影は落ちませんが、とりあえずこれで。
#br
#br


&ref(130.JPG,nolink); &ref(131.JPG,nolink);
砲耳の辺りもキットでは角がキツいので柔らかなラインになるようにしました。
上面から見るとこのような感じになります。
#br
#br
&ref(132.JPG,nolink);
削っては盛り、削っては盛りを4回ほど繰り返した結果。
前回接着した煙幕発射機は吹っ飛び、溶接跡まで再現した牽引タグも切り飛ばしての修正でした。
写真ではわかりにくいのですがだいぶスリムになりました。
至らぬ点はあれどとりあえず今回はこれで満足したという事で。
こういう鋳造砲塔って面構成の把握と造形がほんと難しいですね…。
※このあと滅茶苦茶(溶きパテで)鋳造表現施した
#br
#br
#br
さて、前回は脱線気味に砲塔の修正を行いましたので、再び煙幕発射器の製作に戻りましょう。
&ref(135.JPG,nolink); &ref(134.JPG,nolink); 
適当なリベットを調達して発射機の裏側に貼ります。
裏側なので見えないと思いきや、完成後もしっかり上から見えちゃうんですね。
ただし、下側は覗き込まないと見えないので手間なら省略してもいいかな。
#br
#br

砲塔から突き出しているコードを作ります。
&ref(136.JPG,nolink); &ref(137.JPG,nolink);
神経を使う作業だったので写真が残ってないのですが
砲塔上面のコード差し込み口は高さが足りないので切り取ってプラから削り出し、
コードは真鍮線を曲げて這わせます(適当な太さの銅線が手元に無かった)。
発射器への接続は実車ではL字金具を使っているようなので
プラ棒を線香の火で曲げて、補強用の真鍮線を仕込んで接着します。
やや大きめですが自分のスキルではこのサイズが限界なのです…。
差し込み口も同じように一回り太いプラ棒で段差を作ります。
全てを接着したらコードを砲塔に止めている2個のU字金具を適当なエッチングのランナーから切り出します。
この金具はよくある「ひの字型」では無いようです。
#br
#br

&ref(139.JPG,nolink); &ref(138.JPG,nolink);
別アングルです。
キットのままでも悪くはないと当時は思っていましたが
やはり作り替えることでより立体感が増しましたね。
#br
#br
&ref(140.jpg,nolink);
と、ここまで組んだところで実車写真を見てみましょう。
ん?あれ?…それぞれの位置関係が…
1:排莢口付近の斜めに突き出たストッパーは扉の根本を押さえるような位置にあります。
2:分かりにくいですが発射器の下側は排莢口の溶接跡と同じような位置にあります。
3:吊り下げフックは砲塔の内側に向かってくびれている位置にあります。
#br
#br
&ref(141.JPG,nolink);
しかしキットのほうはというと…
1:まだ接着していないのですがストッパーの溶接跡が互いに離れてモールドされています。
2:発射器は砲塔くびれよりも下に位置ちゃっているので、上げる必要があります。
3:吊り下げフックは排莢口下辺と同位置にあり、下げる必要があります。
#br
#br
オイ!オイオイオイ!
がっちり接着しちゃったよ!もう直せないよ!!
どうすんだこれ!!!!!11!1!!!
#br
#br
#br
#br
&size(40){修正します};(またかよ…
#br
#br
#br
#br
ああぁ…ちゃんと確認しておけばよかったよ…。
まさかここまで位置関係がバラバラだなんて…ちょっといい加減すぐる…。
設計者出てこいよもう…。
#br
#br
&ref(137b.JPG,nolink); &ref(142a.JPG,nolink);
で、こちらが修正したものです。
位置関係には多少の誤差はありますが、概ね「こんな感じ」で良いんじゃないかな。
妥協じゃない妥協じゃないんだわかっておくれ。
#br
修正の際、先ほど作ったL字金具は破損したので作り直し。
また、コードを真鍮線で作ったため、発射機付近のRの修正が大変でした。
写真では見えませんがコード押さえの金具にはボルトを接着してあります。
ううう…目がぁ…!目がぁぁぁ!!
※押さえの位置が下すぎたのでこの後修正しました。
#br
#br
&ref(143.JPG,nolink);
上から見ると発射機の裏側まで見えますね。
先ほどのリベットがここで活きるってもんですよ。
#br
発射器のバレルは6本あり、位置決めの凸凹ダボもモールドされていますが
お互い全くフィットしないので結局は自分で微調整する事になります。
とんでもないレベルでの技術的退化と言わざるをえない…。
#br
#br
&ref(144.JPG,nolink); &ref(145.JPG,nolink);
別アングルです。
コード差し込み口の隙間がなかなか心地良いですね。
相変わらずストッパーはまだ接着していませんが
キットの元位置よりも互いに中央に寄っているのがお判り頂けるかと。
この後キレイに均して溶きパテで鋳造表現を施しました。
#br
正面から見ると修正後はより上位置に来ているので、
なんというかガンプラで言うところの怒り肩になっていて引き締まっているように感じます。
僅かな差ですが効果は大きいのではないでしょうか。
#br
#br
さて前回に引き続き、今度は左側の発煙弾発射器を組みましょう。
#br
#br
&ref(146.JPG,nolink);
といってもやることは同じなので途中製作は省略します。
さすがに2個目なので比較的すんなりと出来ました。
注意点としては6本あるバレル先端がランナーと繋がっている為、
切り出した後の処理に難儀するといったところでしょうか。
取り付けがガタガタなのはこちら側も同じです。

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&ref(147.JPG,nolink);
砲塔左側にまるで予備転輪のような丸い部品が装備されています。
これはとしちゃんに教えてもらったのですが
「ユーリパシュロック君曰く、非常時の有線通信用に電源コードとセットになったケーブル巻いておく装備」
だそうです。
外観からはまるで想像つきませんね。
で、これに繋がるコードを先ほどと同じように作ります。
ロールへとどのように繋がっているかは不明で、完成後もよく見えない為、適当に仕上げました。

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&ref(148.JPG,nolink);
今回手を入れた砲塔左側です。
仮止めしてあるロールは銅線を巻いて中のケーブルを表現しますが、これにカバーが付くので殆ど意味はないかも。
カバーは次回更新の時にお見せします(…間に合わなかった)。
各装備の位置関係は右側と同じような感じにしています。
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&ref(149.JPG,nolink);
砲塔上面には2つのハッチがあり、開閉選択式になっています。
ただし、開いた状態にするには軸の長さが足りないので延長する必要があります。
あと、なぜかハッチはぴったりとは収まらず、少し浮いたような感じに…。
いっそ接着してしまった方がいいかもしれません。
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さて前回間に合わなかったケーブル巻きを作りましょう。
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&ref(150a.jpg,nolink);
実物はこのようになっています。
布製のカバーで覆われているようですが内部でケーブルがどうなっているのかは分かりません。
とりあえずカバーを止めているベルトを作りましょう。
写真からではよくわかりませんが、ちょっと特殊な形の金具が使われているようです。

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&ref(157.png,nolink); &ref(150.JPG,nolink); 
金具は恐らくこのような形をしているのではないかと思いますが
ちょっと形状は省略してそれっぽくベルトを通れせるような金具を作ります。
まずは真鍮線を四角に曲げて真ん中にもう一本ハンダ付けして「日」の字にします。

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&ref(151.JPG,nolink); &ref(152.JPG,nolink);
防盾のカバーに使ったティッシュの切れ端を細切りにして通します。
対になる側も作っておきます。

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&ref(154.JPG,nolink);        
上で作ったベルトを繋ぎます。
※金具の形が気に入らなかったので作り直しました。
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&ref(162.JPG,nolink); &ref(163.JPG,nolink);
ティッシュでカバー部を作り、ベルトを接着します。
横から見るとこんな感じになりました。


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&ref(155.JPG,nolink); &ref(156.png,nolink);
実車写真を参考にコの字ハンドル?を接着します。
下から覗くと内部が見えそうなので念のためケーブルも再現しておきます。
実車ではベルトの両端がカバーに縫われてませんね…どうなってんだコレ…。
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&ref(164.JPG,nolink); &ref(165.JPG,nolink);
長さを調節しつつロールに巻いてカバーの完成です。
塗装してから巻き付けたほうが良いかなと思って、まだ接着してません。
ちょっと間延びしてて大味ですけど無いよりかは良いかな。
あとでもう少しだけ切り詰めてみようと思っています。
ハンドルに引っ掛けて巻いてあるのは…なんだろう…たまたまそうなってたのかな。
下から無理やり覗き込むと内部のケーブルが見えます。
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ではいよいよキューポラに行ってみましょう。
ゴールは近い!!
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&ref(166.JPG,nolink);
キューポラの大まかな部品構成です。
特徴的なステレオ測距儀ですが閉じた状態で一体成型されており、
接着した後に繋ぎ目消しも必要になります。
折角なので&size(25){開閉可能に改造};しましょう。
キューポラには溶きパテで軽く鋳造表現を施しておきます。

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&ref(167.JPG,nolink);
まずはナイフで丁寧に削ぎ落します(丁寧ってなんだ)。

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&ref(168.JPG,nolink);
次にレンズ穴を開けて…んんーー?…なんかこの辺のもったりした造形が気になるぞ?
ああイヤだなぁ、ブラックセンサーが反応しちゃったよ…。
では実車で確認してみましょう(←地獄の始まり
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&ref(161.jpg,nolink);
ああやっぱり…。
くり抜かれてカバーみたいになってる…。
飽くまで想像ですが、三角のレンズ穴カバーを動かすロッドのようなものが
側面を通って90度曲がり、砲塔内部と機械的に繋がっているのではないでしょうか。
ちょっとこの辺いじる必要がありそうですね…。

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&ref(159.JPG,nolink); &ref(160.jpg,nolink);
見難いですが、これは破棄された車両の写真で、カバーが外されています。
カバーの根本は砲塔と一体成型されていてL字型に曲がり、受けの為のボルト穴が開いています。
#br
その受けの部分は溶接されているようです。
この写真では光で飛んでしまってますが、受けとロッドカバーの接点には当然ラインが入ります。

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&ref(158.png,nolink);
その他数点の判別し辛い写真から推測するに、カバーはこのような構造になっていると思われました。
厚みとか比率とかは適当です。
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&ref(169.JPG,nolink); &ref(170.JPG,nolink);
以上の写真をもとにナイフで削りこみました。
元パーツとくり抜いたパーツの比較です。
またキットではロッドカバーが丸い一体型なので、彫り込んで面を出します。
受けとも一体成型なので中央をスジ彫りします(ヨレていますがあとで修正)。

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&ref(171.JPG,nolink);
次に、くり抜いた部分にそれとなくロッドを追加して、可動しそうな雰囲気にします。
ここはもう写真の無い想像です。
他の写真ではカバー内側は影で潰れて見えないため、砲塔側にロッドが通る穴があるのか分かりません。
ただ、わざわざボルトでカバーを止めてあるということは、整備のために外せるようにしてあるわけで
そこに何か無いとおかしいんですよね。
それがロッドなのかケーブルなのかは分からなかったので、
三角カバーに繋がる側面の張り出しを鑑みて、今回私はロッドにしたという訳です。

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&ref(172.JPG,nolink);
ではここで一旦戻って、本体から切り取った三角カバーに真鍮線で作った軸を接着します。
同時にこの軸が通る穴を本体に開けておきましょう。

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#br
&ref(173.JPG,nolink);
キューポラに測距儀を接着する前に、穴を開けておきます。
これは測距儀のレンズ穴の内部を透明部品にするか、透明の保護ガラスにするか、
いずれの場合も後付工作できるようにしておく為です。


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&ref(174.JPG,nolink); &ref(175.JPG,nolink);
接着をして繋ぎ目を消し、三角カバーを付けてみたところです。
後部のカバーを空洞化した効果が出てますね。
あ、後部カバーと受けのスジ彫りが太めですが、塗装で埋まると思うので…。
いや…うん、後でやり直すかもしれない…。
なお、測距儀に細工しない場合でも接着後に繋ぎ目を消す必要があります。



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&ref(176.JPG,nolink); &ref(177.JPG,nolink);
これで三角カバーの開閉稼働が出来るようになりました。
では、反対側も同じように加工しましょううわめんどくせーなおわんねーぞこれ!


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&ref(178.JPG,nolink);
キューポラを形にしたかったんですけど、あちこちに落とし穴というか
ドラゴンからの挑戦状というかそんなのに阻まれて思うように進みません。
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さて前回に引き続きキューポラ周りです。
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&ref(183.JPG,nolink);
測距儀カバーの開閉加工が終わったので、カバーストッパーを追加しました。
といっても実車写真を参考に適当なプラ材を接着しただけですが。
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&ref(184.JPG,nolink);
これは組説落ちで載っていませんが、キューポラ後部に吊り下げフックが2つ付きます。
まぁ、妙な窪みがあるので気付くと思います。
接着後に溶接跡を追加しました。

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&ref(185.JPG,nolink); &ref(186.jpg,nolink);
ペリスコープ・カバーですが、一体成型の無垢で出来ています。
天面にボルトのモールドがあるのでこれはおかしいぞと思い、実車写真を見てみると
支柱の部分はキューポラと一体化していますが、天板はボルト止めされていて別部品のようです。
また左右には直接照準器のようなものがありますね。

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&ref(187.JPG,nolink); &ref(188.JPG,nolink);
なので、それにならってスジ彫りを追加します。
後部の写真は見つからなかったので推測でスジ彫りしました。
実車では支柱と天板の間に若干の隙間があるようにも見えますが
強度も考えて掘りすぎないようにしました。

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&ref(189.JPG,nolink);
直接照準器のようなものはフチを薄く削って、内部のバーを真鍮線で追加しました。
ハッチは開いた状態にすると不安定なくらい軸が短かったので真鍮線で延長。
この写真ではわかりやすく引き出しているので、実際には軸の細さは気にならないハズです。

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&ref(190.JPG,nolink); &ref(182.jpg,nolink);
キューポラ横に設置されている機銃ですが…ちょっとヒドイ出来です。
特にマガジンラックは実車では三角状に穴が開いていますが、キットでは無視されています。
また車内から機銃を制御するための装置も無視されており
フタも無く弾薬の入っていない空のマガジンは前代未聞のやっつけ仕事っぷりをアピールしてきます。
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&ref(191.JPG,nolink); 
社外品とかジャンクパーツがありそうなのであまり手は入れませんが
バレルジャケットの放熱穴をドリルで深堀りし、
マガジンのフチと支柱を薄く削ってメリハリを出します。
ちょっと今回は時間が無くて手を入れられませんでしたがリモコン装置を加えると
少しは見られるものになるかも知れませんね。
ならねーよバカ。

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#br
&ref(192.JPG,nolink); 
これで一応キューポラの完成です。
ペリスコープとペリスコ・ガードは塗装の事も考慮して未接着です。
バレルジャケットの穴が良い感じに精密感が出ているかなと。
まぁ一部穴あけに失敗してやり直しする必要があるんですが…。
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&ref(196.JPG,nolink); 
あと、砲塔上面にある換気口ですが、そのままでは一体化した無垢なので
左右を開口して溶接跡を追加してあります。
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&ref(193.JPG,nolink); 
長い長~~~~~~い砲塔工作もようやくこれで終了です。
砲身も金属製に交換したかったのですが手に入らず断念。
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&ref(194.JPG,nolink); &ref(195.JPG,nolink);
アンテナは真鍮線に交換しました。
後ろから見た時の密度感とかは気に入っています。
そしてそしてーーー…
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&size(40){さあ!いよいよ車体と砲塔の紳士合体です!!!};
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…とは行かなかった。
行かなかったのだ…
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&ref(197.JPG,nolink);
車体後部にあるここの切り欠き…あまりにも不自然な切り欠き。
なんか忘れてませんかねぇドラゴンさん。

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&ref(198.jpg,nolink); 
リサーチ中に気付いてはいたんですが、見ぬフリをしてきたツケが廻ってきました…。
ここは多分、燃料給油口でしょうか、車体から大きく出っ張っていて
ぺトロールと刻印されている蓋がありますね。
キットにはこれに該当する部品が&size(25){無い};んです。
ええもうゴッソリと…。

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&ref(180.JPG,nolink); &ref(181.jpg,nolink);
アングル的に見えづらい位置ですが、左が実車で右がWGの最新HDCGです。
実車では上面がフラットになっていて妙な切り欠きは見られません。
WGのCGでも同じように再現されています。
これを鑑みるに、実車ではフラットな車体と張り出し構造の2種類があったようです。
もしかするとMk1とMk2の違いかもしれませんがちょっとよく分かりませんでした。
ただ、キットの方では切り欠きがあるので
どう控えめに言っても&size(25){部品忘れ};ではないか…と………………。
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&size(40){再現します!!!11!!1};(ヤケ気味に
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手間をかけたくなければ上面をフラットにすれば簡単に済ませられるんですが
特徴的な部品なのでねぇ…折角だし。
因みににこれが無かったら今週で組立完成してました…。
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&ref(179.png,nolink); 
因みにこの構造物の横からの写真が見つからなかったのですが
WGの動画にチラッと写っていました。
正確ではありませんがすり鉢状のような感じでしょうか。
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&ref(199.JPG,nolink); &ref(200.JPG,nolink);
ジャンクパーツを寄せ集めてそれらしい形にします。
自分で組んでて「これ大丈夫かぁ?」と自己疑心暗鬼になりましたが。
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&ref(201.JPG,nolink); &ref(202.JPG,nolink);
パテやらなんやらで大まかな形状に持っていきます。
取りあえずこんな感じで車体にフィットするようにしました。
#br
左右2個分を作るのが面倒くさいのでこれをレジンで複製します。
ただ複製作業は自宅でしか出来ない事と、シリコンの硬化に時間がかかるので
色々と手間取りそうです。
その後も車体に接着して繋ぎ目消して…うわぁ…。
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&size(25){1990年代のドラゴン製品は、手を入れるのが当然の品質だった};
&size(25){2000年代のドラゴン製品は、手を入れなくても十分な品質だった};
&size(25){2016年代のドラゴン製品は、手に入れないほうが良い品質になった…};
                 ・
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さて、前回に引き続き給油口を製作していきましょう。
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原型と言いますか、大まかな形になったので複製します。
&ref(203.JPG,nolink); &ref(204.JPG,nolink); 
シリコン型を作って簡易片面取りをします。
過去に何度か両面取りに挑戦したことはあったのですが
時間がかかるのと技術的に難しかったので挫折しました。
形状が単純ならまぁ片面取りでなんとか出来てしまうものです。
#br
A剤とB剤を手早く混合して型に流し込み、平面を蓋をするように当てて数分待ちます。
発熱が収まったら型から外しますが、流し込みがしっかり出来ていないと気泡が混じり、
結果的に使えないものになってしまいます。
また複製する際は素材感の統一ということで2つ複製して、原型は使用せず破棄するのが一般的ですが
今回は%%時間が無くて面倒くさい%%諸事情により1つだけの複製にしました。
#br
#br
&ref(205.JPG,nolink); &ref(206.JPG,nolink);
車体に接着してパテで繋ぎ目を消します。
蓋パーツが微妙にサイズが合っていなかったので再度作り直しました。
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&ref(207.JPG,nolink); &ref(208.JPG,nolink);
ヒンジの部分の切り欠き幅の調整をしてフィットさせます。
ただ、蓋とルーバーの距離感が近すぎて実際もう1mmぐらい受け口側を延長したほうが良かったのですが
ガッチリと接着してしまった為に修正は容易ではなく蓋の作り直しでやり過ごす事にしました。
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&ref(209.JPG,nolink); &ref(210.JPG,nolink);
サーフェイサーを吹いて、一次チェックをします。
まだ荒いですが後で仕上げます。
次に開閉するためのハンドルを作ります。
極小の球体が手元に無かったのでジャンクパーツのジャッキ部分を使いました。
切り取ったのは円柱ですが、ヤスリがけで球体に近づけます。
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&ref(211.jpg,nolink); &ref(212.JPG,nolink);
ハンドルを接着して、ヒンジ部分に切り欠きを入れてボルトを接着します。
この後もう一度サーフェイサーを吹いて仕上げます。
これを&size(25){左右両方行います};猛烈に面倒くさいです。
色々ありますけど一応これで給油口は完成です。
#br
#br
&ref(213.JPG,nolink); 
車体後部の何かに適当なエッチングのチェーンを付けます。
やや大振りかもしれませんが、これがあるとスケール感が増すので良いかなと。
#br
#br

これにて、ようやく砲塔及び車体の完成となりました。
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#br

さて、このキットにはDSトラックという履帯パーツが付いています。
これは接着・塗装も出来るゴムのような柔らかい素材で出来ており
片側2本を接着して輪っかを作り、車体に装着するだけで履帯が出来上がるスグレモノです。
組立・塗装が容易なことから昨今のドラゴン製品ではDS履帯が主流となっていますが
反面、モールドが若干甘かったり、重さによる垂れ下がりが表現し難かったり、
塗装・完成後に千切れるなどの症状も出ているようです。
#br
#br
では、そのDS履帯を車体に装着してみましょう。
#br
#br
&ref(214.JPG,nolink); 
どうでしょうか。
まぁ、悪くは無いんじゃないかな。
ただなんというか、ここまで色々手を入れてきて最後に一周ぐるっと巻いて終わりっていうのも
面白くないじゃないですか…。
#br
#br
そこで取り出したるはコレ!
奥さん!このバカ、時間が無いっつーのにやっちゃいましたよ!
#br
#br
&ref(215.JPG,nolink); 
マスタークラブ製 金属可動履帯(定価5600円前後)を購入しました。
これはホワイトメタル製の履板1枚1枚を金属線で繋ぎ、左右の止めピンを接着していく物です。
製品内容としては履板218枚とその倍の数の止めピン(レジン製)、軸用の金属線と
起動輪用スペーサー(え?)が入っています。
ズッシリとした重みは金属ならでは。
すごく…つめたいです。
これを今から組み立てるとか俺のバーカ!バーカ!
#br
#br
&ref(216.JPG,nolink); 
まず履板にドリルで穴を開けます。
というか元から穴は開いているのですが、付属の金属線とのクリアランスが殆ど無いためキツキツなんです。
なので同じ経かもう一段回大き目のドリルでさらうように開けます。
なお、右から左に完全貫通させる必要は無く、全長の2/3位の所までで十分です。
これを上下2箇所行います。
#br
#br
&ref(217.JPG,nolink); 
次に付属の金属線を一定の長さでカットしますが、1本1本測るのは面倒なので簡単な治具を作ります。
ニッパーにL字に曲げた金属板を両面テープで止めて、ある程度同じ長さにカットできるようにします。
これでバシバシ量産できますね。
長さは履板全長から左右の止めピン長を引いた数値です。
#br
#br
&ref(218.JPG,nolink); &ref(219.JPG,nolink); 
カットしたピンを穴を開けた反対側から差し込みます。
そのままでは止めピンが差せませんので真鍮線で奥へ押し込みます。
履板は金属製(錫?)ですが柔らかく曲がりやすいので
押し込む際はそれぞれの穴が1直線になっているか確認しましょう。
#br
#br
&ref(220.JPG,nolink);
左右の止めピンを接着します。
普通なら差し込むだけでピッタリはまって摩擦による脱落防止になるのですが
ドリルでさらってますので瞬間接着剤を塗布します。
多少内部に流れ込んでもキコキコすれば大丈夫です。
ピンはレジン製の為太さに若干のバラツキがあります。
これを&size(25){片側98個、左右あわせて196個組みます};
煩悩よりも多いし…年末にもってこいの作業だね…。
#br
#br
&ref(221.JPG,nolink); &ref(222.JPG,nolink); 
因みに金属線を入れなくても完成はしますが、その差を比較しておきます。
ちょっと分かりにくいですが、金属線を入れないと履帯として歯抜けのような感じになります。
ただ、転輪に接触する側は奥まっているので軸は見えず、
接地側が見えるのは起動輪と誘導輪の所だけなので
手間をかけたくなければその長さ分のみ金属線を仕込み、他は省略するというやり方も出来そうですね。
#br
#br
折角なのでDS履帯と金属履帯の比較をしてみましょう。
#br
#br
&ref(223.JPG,nolink); &ref(224.JPG,nolink); 
並べてみると良く分かるのですが、金属製の立体感というか彫りの深さやメリハリが
DSとは比較にならないほど雰囲気が出ていますね。
履板自体の厚みもあって、自重による垂れ下がりで重量感もバツグンです。
形状自体も両社で違いがあり、実物に近いのは…言うまでもありませんね。
決して全てのベルト式履帯が悪いという訳ではありませんが
少なくともこのキットの履帯を使うのは躊躇われるレベルかと。
#br
#br
&ref(225.JPG,nolink);
なお、この金属履帯セットにはスペーサーが入っており、キットの起動輪にかませる必要があります。
これはつまりドラゴンの設計がおかしいという事でしょうかね。
自分の場合はすでに接着してあったのでナイフで無理やりこじ開けての作業となりました。
導入を検討される方は前もって購入しておいたほうが良いでしょうね。
…んなヤツぁ居なさそうだけどな!(アンケートを見つつ
スペーサー接着後、繋ぎ目消しをしました。

#br
#br
最後にもう1点。
&ref(226.JPG,nolink);
すっかり忘れていましたが、予備履帯ラックです。
台座が4か所、フェンダーにモールドされていますが、止めピンがありません。
そのままでは履帯がズリ落ちてしまうのでプラ板で追加工作しましょう。
現時点では工作時間が無かったので1か所のみですが後で行います。
#br
#br
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&size(40){さあ!遂に!車体と砲塔と履帯の紳士合体です!!!};
※画像が大きいのでPCでの閲覧をオススメします
#br
[[FV214 コンカラー]]組立完成写真
#br
#br
#br
ホワイトバランスはペイントソフトで自動調整しましたが、
カメラがね、8年前のコンデジなのでね、あまり良くは撮れていませんの…すみません。
また塗装を鑑みて一部付けていない装備もあります。
履帯は金属軸のみで左右の止めピンはまだ接着していません(時間ガー)。
#br
#br
さて今回で組み立て編は終了になります。
気が付けば組立開始から&size(25){5か月近く};かかり、写真点数も220枚に及んでしまいました。
本来はレビュー感覚でサクッと済ませるつもりでしたが流石ドラゴン、
毎度毎度手を変え品を変えて行く手を阻んできます。
もしかして実車写真など見ないで素組でならサクサク組めるかもしれませんね。
&size(25){とりあえずコンカラー};(のようなもの)&size(25){が組たい!と思った方に};(のみ)&size(25){オススメします。};
さあ!模型屋に走れ!走るんだ!…走るんだよう!…俺を1人にしないでくれようぅ!!11!!
#br
#br
#br
一応の組み立て完成したにも関わらずもうちょこっとだけ手を入れます。
#br
#br
&ref(230.JPG,nolink); &ref(231.JPG,nolink);
先にプラ板で作った履帯止め具は、厚みと先端の曲げが気に入らなかったので適当なエッチングで作り直しました。
実車では、板状の物は履板の肉抜き穴ピッタリ塞ぐ台形のような形状になっており、先端が丸く曲げられています。
残念ながら台形再現出来なかったのですが、薄さは良い感じになりました。
塗装がしやすいように瞬着でプラ板に固定しています。
また板より下の棒は、履板に装着した時に見えなくなるので適当な長さです。
#br
#br
&ref(232.JPG,nolink); &ref(233.JPG,nolink);
よせばいいのに金属砲身を(今更)買ってしまったので、キットと比較してみましょう。
色合いや光加減で細く見えますが、実際にはそれほど太さに差はありません。
ただ、見て分かる通り、先端と排煙器のサイズと位置に違いがあります。
アフターパーツは、キットに準拠したサイズと実車をそのままスケールダウンした物があります。
この金属砲身はどうやら後者のようですね。
実車と比較したわけではないので実際はどうか分かりませんが…。
ただハズレを引いたのか、砲身のあちこちに傷があり、中には簡単なヤスリがけでは治らないものもありました。
瞬着等で修正したのち、プライマーとサーフェイサーを吹く予定です。
#br
#br
&ref(234.JPG,nolink);
早々に接着してしまっていたキットの砲身をエナメルシンナーを流し込んで外し、防盾に仮止めしてみました。
エッジが立っていて実に…美しい…。
この後、防盾裏にパテ等で固定部を作り、重さを打ち消すカウンターウエイトを作ります。
#br
好みの差はありますが、キットの方が先端や排煙器が大きいので迫力があります。
質感や形状で金属砲身を取るか、迫力と手軽さでキットのパーツを使うか悩みどころです。
いやせっかく買ったんだし金属砲身を使うけどね(…3500円とかもうね…)。
#br
#br
#endregion
#br
#br
[[FV214 コンカラー]] 組立て完成写真はコチラ
#br
#br

&color(Red){2017年1月21日 補足追加};
#br
#br
金属砲身の取り付けです。
&ref(235.JPG,nolink);
写真を取り忘れましたが、金属砲身の根本に適当なビスをガッチリ接着します。
防盾内部にポリパテを充填して硬化する前に水平垂直に注意して差し込みます。
ポリパテが完全硬化するまで水平垂直を&size(25){何としてでも維持};しましょう。
砲塔の中心線から軸がブレていたらカッコ悪いですもんね。

#br
#br
&ref(236.JPG,nolink);
接着したネジが短かったのでボルトを使って延長してます。
見えませんが接着剤でガチガチに固めてあるので折れることはありません。
中心線からずれて見えますが、これは延長したネジの接点からなので問題ありません。
砲身はしっかり正面を向いています。
#br
#br
&ref(237.JPG,nolink);
金属砲身は重いため、カウンターウエイト代わりの重りをつけます。
重りがないと、砲身自体の重さで段々下を向いてしまうのです。
今回は適当なボルトを挟み込んで対応しましたが、仰俯角を取る分には問題ありません。
ただこのキットは可動軸がキツめだったので(個体差かも)、重りは無くても大丈夫そうです。
#br
#br
#br
#br

2017年1月現在、組立はほぼ終了し、細部の修正を行っております。。
塗装は本業もピークなのでそれが落ち着く3~4月頃になるかと思いますが
必ずしますので暫しお待ちくださいませ。
因みに塗装技術は全てを台無しにするレベルなので大失敗するかと…。
#br
では次回作「ブロンコ:[[装甲自走砲4号C型]]」でお会いしましょう。
#br
#br
#br
#br
もはや「総評」なんて不要かもが一応しておきますね。
#br
オススメ度  :☆
コンカラー度 :☆☆
組みやすさ :☆☆☆
地雷度      :☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ほs(計測不可
コスパ   :☆☆
満足度   :☆
#br
※☆1つで1点、各度5点で満点
※個人の感想です。
※時期をみて記事を一部再編集する予定です。





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ここまでお付き合いして頂きまして有難うございます。
今後の良き模型ライフのために皆さんのご意見をお聞かせいただけると嬉しいです。
#br
#vote(参考になった!ぼくもコンカラー作るぞ![0],参考になった!ぼくは作らない![25],参考にならない!ぼくならもっと高性能な戦車にする![0],タミヤから発売されるまで待つね![5],がんばれ[3],もっとがんばれ[1],本業大丈夫ですか?[9],大丈夫なわけ無いだろ![0])
#vote(参考になった!ぼくもコンカラー作るぞ![0],参考になった!ぼくは作らない![26],参考にならない!ぼくならもっと高性能な戦車にする![0],タミヤから発売されるまで待つね![5],がんばれ[3],もっとがんばれ[1],本業大丈夫ですか?[9],大丈夫なわけ無いだろ![0])
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☆参考にしたサイト

 [[スケールモデル&軍軍事歴史>http://www.net-maquettes.com/ja/pictures/conqueror-mk-1-walkaround/]]…最初に参考にしたサイト。車体周りの写真が豊富だが全体的に暗い写真が多く、防盾周りを読み取り違える事になった。
 [[SVSM>http://svsm.org/gallery/Conqueror/IMGP0931]]…砲塔周辺でお世話になったサイト。撮影者が砲塔上から撮影しているので車体上面を含め色々と参考になる。
 [[Inside the Chieftain's Hatch>https://www.youtube.com/watch?v=fu2eONh2GLs]]…WGの動画。殆どが車内での撮影だがPart4終盤で映る機関室上面は参考になった。やっぱ金属って重いよね。
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#region("おまけ:より征服者に近づきたいアナタに!")
より征服者に近づきたいアナタ!こんなパーツはいかが?
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&ref(227.jpg,nolink);
ABER  コンカラーMk.2用 120mm L1A2戦車砲身 金属パーツ 2000円前後
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&ref(228.jpg,nolink);
VoyagerModel  コンカラー Mk.II 重戦車 レンズセット 1000円前後
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&ref(229.jpg,nolink);
Master Club  コンカラー重戦車 連結可動履帯(金属製) 6000円前後
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&ref(230.jpg,nolink);
VoyagerModel コンカラーMk.II 重戦車 エッチング基本セット 3000円前後
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&ref(231.jpg,nolink);
VoyagerModel コンカラーMk.II 重戦車 フェンダーセット  2000円前後
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&ref(232.jpg,nolink);
VoyagerModel コンカラーMk.II 重戦車 サイドスカートセット 1500円前後

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☆としちゃんによる次回製作投票結果☆
&ref(4c.png,nolink);
あ、これpng画像なんで。クリックしちゃった慌てんぼさんは今すぐWGにGET GOLD!
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さて長い事お付き合い頂きました「次はこれを作れ!」投票が終了しました。
個人的には金属砲身買っちゃったT-10に願いを託していたのですが
みなさん大人気のネタ車両「ブロンコ:[[装甲自走砲4号C型]]」が
&size(25){異常なまでに執着されて};終始トップを独走。
中盤からそれを阻止せんとすべくジャンボが重い腰を上げて喰いつくもあと一歩足りず。
T-44が下位集団から抜け出せずにその他選外へ。
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結果、来年は箱からのスタートになりました。
多くの投票有難うございました。また次々回製作ではジャンボも視野に入れないとね。
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