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 更新を分かりやすくするため、前回までの分は折りたたんでいます


< 6/25 更新 >ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



みなさんこんにちわはー。
WGのアンケート、回答してみたものの途中で放棄した私です。
読み込みがね…長すぎてね…。



さて前回、工作途中で重大な事に気付きました。
普段組んでいる1/35スケールでは殆どそういったことが無いor少ないので
そんな事には気にも留めずに作業をしていました。



普段から装甲厚を気にしているとしちゃんならご理解いただけると思いますが
このキット、各装甲板の組み継ぎ&溶接跡が全く無いのです。
アオシマの…これはもう手抜きと言っていいでしょうね。




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とりあえずザっとマジックで書いてみましたが
ご覧の通り前後左右、余すところ無く組み継ぎ溶接跡が無いのです。
うへぇ、想定外だこりゃ。



25.JPG 
とにかく手を動かさないと始まらないので、ナイフと彫刻刀で彫ってみました。
確認の為マジックでスミ入れしてみたけど、ちょっと太かったか…。


この組み継ぎ溶接跡の表現はメーカーや製作者で表現がいくつかありますが
今回はオーソドックスに溝を凹にして、ナイフでカリカリと切込みを入れました。



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彫った後に確認と溝の深さ調整の為、溶きパテを流し込みます。
流石に手彫りだと時間と手間がかかりすぎたので
ナイフの先端を折り、溝の幅が一定になるようにして比較的簡単に彫れるようにしました(1面30分程度)。
ただ、定規が当てられる面(距離が長い時)はこの工具で出来るのですが
各装甲板を跨ぐところ(距離が短い時)はナイフによる手彫りで行います。



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作業時系列が前後しますが、ボールマウント式機銃架の溶接跡があまりに主張しすぎているので修正します。
既に向かって左半分はナイフで切り込んでの表現を試みたところですが
このまま続けても余計うるさくなると判断して
一旦すべて削り落として、伸ばしランナーで再現しました。
ちょっとヨレてますが…。
ついでに溶きパテで鋳造肌も付けておきます。



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伸ばしランナーのついでに、装甲板との溶接跡も付けておきます。
スケールを考えると少々オーバーですが気にしない気にしない。
やる事に意義があるんです(それを自己満足という)。



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正面から。
向かって左側の最初に手を付けた組み継ぎ溶接跡は手彫りのため、溝を深く彫りすぎました。、
幅と深度調整を兼ねて厚めにパテを塗って整形します。
アナログ感があって味があるといえば聞こえは良いですけどね。



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サイドフェンダーを接着しようとしたらフロントフェンダーと面一にならない…。
理由は簡単で、シュルツェン引っ掛け金具を兼ねた突起が高すぎる為。
なのでこの突起を削って、面一になるようにします。
なぜかフェンダーも梨地処理してあったのでヤスっておきます。



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ここにきてなぜ後部にこんな出っ張りがあるのかと正気に戻ってしまいました。
そもそもこの丸みを帯びた出っ張りは実車には無く、
ましてやキット内臓のギアボックスやシャフトに干渉するでもない、謎の突起です。



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この時はまだ時間的に余裕がある(と思っていた)のでざっくりと切り取り、
適当なプラ板とパテで埋めて修正をしました。
本当は実車に近い傾斜した1枚板にしたかったのですが
下面の四角い出っ張りがギアボックス下部を収めていたのでこれは断念。
前回、排気管を接着してしまっていたので、とんでもなく作業し辛かった…。



さて、車体後部、エンジンデッキを見てみましょう。。
幾つか手を入れるべき場所があります。



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まずパッと見て気になるのが、グリルの保護網が無いこと。
実際このサイズになると糸のように細いので、無いように見えるのも正解なのかもしれませんが
見栄えも考慮して折角だから作りましょう。


1/48用のエッチングが有ればそれを使うのですが、見当たらなかったので1/35用で代用します。
しかも手元のジャンクには無かった(前回の箱で使ってしまった…)のでショップで購入。
丸いグリルは大雑把に切って接着し、ニッパーで周囲を切り取り調整。
四角いグリルは切っては合わせを繰り返してサイズ調整します。



38.JPG 
1:エンジンパネルの通気口カバーの取っ手が一体化しているのでスジボリを入れて別部品感を出します。
2:パネルの取っ手も板状に一体化していたので、削り取って真鍮線に置換。
3:この部分がなぜか1段落ち込んだモールドだったので適当なパーツでカバーをしました。
  本来は左右同じような形状の部品なのですが、そこは妥協しました。
4:一体成型されていた戦闘室後部ハッチの取っ手も真鍮線に置換しました。



39.JPG 40.JPG
車体上面のペリスコープですが、車体と一体化しているので「らしさ」を出します。
時間があれば透明パーツに交換したいところですが今回はお手軽に処理します。
ペリスコープとガードの別部品感を出すため、ナイフで彫り込んで立体感を出しました。



41.JPG 42.JPG
3個目くらい弄った時に「これってコの字ガードじゃん!」と思い出し、再修正。
要はコの字ガードの下(車内)から潜望鏡を出すのですから
コの字ガードは前後に抜けていなければなりません。
つまり反対側からもペリスコープ(の裏面)が見える事になります。。
なので実際にくり抜いて前後に貫通させた後に適当なプラ棒を接着して、ガードとペリスコープを再現しました。
でも見た目殆ど変わんねーな…。
本音を言えばペリスコープは透明パーt(



43.JPG 44.JPG
戦闘室天板の変な所に換気口があります。
おいおい、これじゃ照準器のカバーが引っかかっちまうぜ?と思い、削り取りました。
頼むぜアオシマさん、適当に設計しないでくれよ(ゴリゴリ)。
スタイリッシュなヤクパンにこんな物は余計だぜ…(ゴリゴリゴリ)。
なんて思っていたら





実際ここには換気口が存在したのです。







67.jpg  45.JPG
ここまでの成り行き上、どーせアオシマの事だから適当に最大公約数的なヤクパンをキット化したんだろうと
かなり勝手に思い込んでいたのですがどうやらそれは大間違いだったようで。
パンターFと2の資料が欲しくて大昔に買った「アハトゥンク・パンツァー(初版は2001年)」に詳細がありました。


本には初期型・後期型・最後期型等の図が掲載されているのですが
その中の一つ「後期型(1944年11月 MNH社製)」が正にこのキットのそれでした。


マジか…ちゃんと実車を参考にしていたんだアオシマ…
でもこれ、相当マニアックな選択じゃね!?


…と、かなり失礼な事を思いつつ、
実は相応の拘りをもってキット化していたアオシマに感心してしまいました。
でも拘っていない箇所との落差が激しすぎて頭痛が痛いのも事実なわけで…。
※因みに後で知ったのですが、WoTのCGモデルにもこの換気口が装備されていました。



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つまりは自分が余計な事をしてしまっていたので、適当なパーツで修正します。
換気口の穴は左右に2か所あり、4本のボルトも穴を開けて再現します(このあと穴位置再修正)。
ついでに照準器スライドカバー押さえも削り取ってプラ板とエッチングで修正。
2つ前の写真と見比べていただければその効果が判ると思います。
ハッチもいかにも動きそうなスジボリを入れておきました。



47.JPG 48.JPG
天板にあるベンチレーターは中央が大きくヒケっているので直します。
適当なサイズのパーツを見繕うのに苦労しましたが、まぁ…これで。
実車ではこのベンチレーターは天板と水平になっており、キットのように角度がついて地面と水平なのは間違いです。
なので作業ついでに台座を斜めにカットして天板と水平になるようにし、溶接跡も追加しました。


因みにここのベンチレーターが一段高くなっているのは俯角時の砲尾との干渉を避けるためです。


ここで「後期型(1944年11月 MNH社製)」の大雑把な特徴をまとめておきます。



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1:照準器横に換気口がある(その他の型には無い)
2:鍵穴が左のハッチにある(その他の型は右)
3:この写真には写って無いが、エンジンデッキの燃料タンク通気用パイプが追加されている。
4:同じく写ってないが牽引ロープの取り付け位置が最後部になっている。
5:同じく写ってないが後部ハッチ用ダンパーが戦闘室寄りに移設されている。


…の5点です。
その他の型は比較的同じような構成なのですが、なぜかこのMNH社製のはひねくれた作りをしています。
きっとアオシマは他社とバッティングしないようにこの車両を選んだんでしょうね。
いや考えすぎか。



折角なのでここで一旦エンジンデッキに戻って、その特徴を盛り込みます。



50.JPG 51a.JPG
MNH社製で追加された燃料タンク通気用パイプを真鍮管で再現しました。
それまでの型にはこのパイプは無く、最後期型ではより外側に移設されました。
ついでに牽引ケーブル取付金具を適当なエッチングで追加。
ここは車体上下を開け閉めするときに接触する場所なので
エッチングが取れてしまわないように強力に接着しておきます。
上記したAの部品(後部ハッチ用ダンパー)の位置もMNH社製を示すものです。
それ以前の型ではもう少し装甲カバー寄りに設置されていました。
うーn…もうちょっと手を入れたいところですが、後部の工作は以上とします。





あれ?まだ終わんねーの?



そう思われても仕方がないのだが…まだまだ手を入れるべき場所がある…。
適当なヤクパンではなく特定のヤクパンであることが判明した以上、
色々な覚悟が必要になってきました。
最初に宣言した「ディティールアップはしません」はいずこへ…。



52.JPG
車体前後4か所に装備されている牽引フックですが、サイズが合わず、引っ掛けられません。






54.jpg アオシマぁ!そういうところだぞ!!!
             …一瞬でも感心しちゃった俺の純情を返せ。




53.JPG
めんどくさいので
①片側を接着したあとに、
②もう片側も強引に接着し、
③中央部にナイフを入れて切断、削って幅を調整したのちに接着して繋ぎ目を消すという
速いんだか遅いんだかわからない処置をしました。
おかげさまで、ちょっと歪んでしまいましたね…。
これを4か所やります。


ついでにフェンダー押さえをエッチングで再現。
もう時間的余裕は無い。
無いのだが!



55.JPG 56.JPG
ボッシュライトのスリットが浅かったので彫りなおします。
また、カバーにスジボリを入れて別部品感を、
後ろに出っ張っていた押し出しピンを削り込んで留め具を再現しました。
1/35モデルでもそうですが、組立・塗装時にほぼ必ずと言っていいほど軸が折れるので
真鍮線を通して予め補強しておきます。
定番のコード再現は今回は省略しました…というか忘れてた。
あ、このライト…台座が無いのな。



57.JPG 58.JPG
キットには戦闘室天板から顔を出す照準器が無いので、ジャンクパーツから作ります。
詳しい人なら分かるかもしれないけど何かの着陸脚をベースとして
削り込んでプラ板を接着して作りました。
これは塗装後に本体に接着します。



59.JPG 
ようやく車体上面の工作が終わりました。
結局あちこちに手を入れる事になってしまい…。




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実車とは全くと言っていいほど似ていないOVMです。
何もかもが違うけど、手を入れる気力も時間も無いので
スジボリを強めに入れて別部品感を出す程度に留めます。
予備履帯なんてもうね…手の施しようが無くてね…。
せいぜいが押し出しピン跡を処理するのが限界です。
基本装備のジャッキ台やケーブルは付属していませんがこれはもう諦めました。



まだ作業終わってないけど合体させてみます。



61.JPG 62.JPG 
どうでしょうか、まぁそれっぽい…かな…ぁ?
手つかずの牽引ロープが転がってますが、できれば金属線に交換したい…。
いっそ無くてもあるいは…。
OVM類は載せてあるだけでまだ接着していません。



63.JPG 64.JPG 
見るアングルによっては「ッぽい」けども。
ゴム履帯の壊滅的なまでのオモチャ感が、全ての工作を否定してくるんだよなぁ…。
達成感よりも疲労感のほうが強いなんてそんな…。
まぁ、自分の力の入れ方を間違えただけなんですけどね!



とりあえずあとまだ一週間あるので、塗装も間に合うかな…なんて思っていたら





66.png


やる気あんのか京都






  • 今週のトピック What the fuck!!
    当然の如くお休みです。
    察してくださいお願いします。




65.JPG 
おまえーーーーっ!
ゴム履帯がなーーーーーッ!
天気もなーーーーーーーーーーーッ!
と叫びたい気持ちを抑えつつ、今週はここまで。
気候までをも敵にまわし、果たして次回で塗装完了完全完成するのか!?
そういえばまだリモコン動作チェックしてないけどちゃんと動くのか!!??
そもそもなぜ3回で終わりにしなければならないのか!!!???


次回!すべての愚行に決着をつける!!!!i!!11!!!!!l!!!!1!!!…かもね!


SEE YOU AGAIN!



次回更新は7/2 日曜日の予定です。





今週のつぶやき: 牽引ロープと塗装とリモコンと…終わるのかマジで…



因みにあと1回で…

選択肢 投票
塗装含めて完成すると思う 4  
組立てまでで終わると思う 18  






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最新の10件を表示しています。 コメントページを参照 画像を非表示

  • ロンメル!ロンメル戦車じゃないか! -- 2017-06-11 (日) 15:20:47
  • 「そういうところだぞ」でダメだった -- 2017-06-25 (日) 21:05:05
    • アオシマを一言で表現できる素敵な言葉だと思いましたまる -- TRYz? 2017-06-25 (日) 22:05:40
  • アオシマクオリティがそこかしこで炸裂してて全俺が泣いた -- 2017-07-02 (日) 17:03:06
    • 初めて組んでこれだからアオシマニアだったらもっと拾って発狂してるだろうなぁ -- TRYz? 2017-07-02 (日) 22:16:13
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