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概要

タイトル：RPG版 金色の魔道人形・真章
サークル：ぬこ魔神

自身の全てを忘却した魔道人形セリスの物語。

「創られた以上何か目的がある筈…」

彼女は自らの存在理由を求め、とある孤児院を
根城に活動を開始する。
(DLsite.comより引用)

特徴

主人公の魔導人形セリスは魔導人形であるため、マグロである。
ありそうでなかったタイプのジーコだよね…。
アンドロイドやロボットの女の子、というのはありふれた設定だけどまさかジーコの主人公がマグロ系女子というのはなかなか珍しい。
イベントの9割型、セリスは喘ぎ声を上げることはない。
この辺は好みの別れるところであるのでぜひ体験版をプレイしてから購入を検討するようにしよう。

システムとしては至極真っ当なRPGで、戦闘もコマンド選択型の馴染み深いもの。
ちょっとした特徴といえば、主人公の成長システムが「その辺の男やモンスターとセックスして精液を採取し、それを糧にステータスアップを図る」というもの。
特に処女ルート等も無いようなので欲望の赴くまま性行為に励もう。戦闘が非常に楽になるので縛る理由は特にない。

ゲームの主な目的は孤児院の再建を手伝いつつ自分の存在理由を探していく…というもの。
フィールドマップは存在せず、拠点となる孤児院と街、それといくつかのダンジョンが中心に物語が進む。
特に面倒なダンジョンやボスもおらず、拠点へのワープも実装されているためストレスフリー。
思う存分に世界観を楽しめる様なデザインが為されている。

総論

正直、マグロをお出しされても…と体験版をプレイするまではあまり期待のしていない作品だった。
しかし主人公であるところのセリスのキャラが非常に良く出来ている。
ご想像の通り、基本的に感情が表に出ないタイプのキャラなのだが、他者に対するアプローチや独白によって決して淡白でないキャラ付けができている点が素晴らしい。
セリスの行動原理が常に一貫していることで、プレイヤーが安心して見守ることの出来るキャラクターに仕上がっているといえる。

ストーリーもジーコとしては凝っており、ちょっとしたSF小説のようなイメージ。
よくあるSFと言ってしまえばそれまでなのだが、飽きさせない展開とテンポの良さがあるのでダレずにエンディングを迎えることができた。

主人公の特性上、非常に人を選ぶ作品ではあるのだが、それ以上に魅力的な作品でもある。
気になった人には是非プレイしてもらいたい一作。

＊＊＊注意＊＊＊
同サークルの作品に「金色の魔道人形」という作品がある。
こちらは「RPG版 金色の魔道人形・真章」の（つまり本作）エロイベントだけを抜き出したプロトタイプ版みたいなもの。
購入する際は注意しよう。
（値段もそんなに変わらないしRPGついてる方が面白いのでRPG版の購入がオススメ!）